「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(アニメ映画)」

総合得点
74.7
感想・評価
68
棚に入れた
238
ランキング
881
★★★★★ 4.1 (68)
物語
3.7
作画
4.4
声優
3.9
音楽
4.3
キャラ
4.1

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ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ポジション・ゼロ!

最初から全力の演出!
最初に良い意味で騙されました。
その話は後ほどにw

99期生は卒業を迎えようとしていました。
それぞれの夢の為に。
進路って本当に悩みますよね。
それでも彼女達は自分の行く道を見据えていました。
ただ、1人愛城華恋を残して……

彼女は未来が見えなくなった。
スタァライトの先の未来を……
神楽ひかりの自主退学と言う彼女の居ない学園で……

未来を見据える彼女達もまた色々と思う事もある様でした。
そこで舞台見学に向う彼女達に突如オーディションが始まる。
華恋とひかりだけを残して……

その名を「皆殺しのレビュー」
劇場版前作のあの全員が倒れていたあのシーンを思い出しました。
敵として現れたのは、やはり貴女か……大場なな

……通称バナナ、彼女は1人で他の仲間を圧倒する……バナナってよく考えたら何度も優勝して、あの時間を繰り返し続けていた……それは何度も勝っていると言う事ですよね。
それだけに強い。

彼女は、まるで敵の様に演じる。
でも、それには意味がある。
彼女達に本当の死と既に舞台に立っている事を自覚させる為に……

彼女は進路希望調査で舞台に立つ楽しさと舞台を作る楽しさを知ったと答えてます。
だから、彼女は舞台裏から彼女達を引き上げたのかな?
それは99期生が集まった夜に舞台背景の木の板で作った光の塔を立てた時に彼女は塔の裏で裏方に立っていた。

皆殺しのレビューとは……彼女が、また重荷を背負ったんだと気付きました。
多分、彼女が決意したのは夕方の香子達の言い争い……庭で聞いていたバナナは悲しそうな表情でしたし、上手く気持ちを言葉に出来ない彼女達に戦いを通じたオーディションでなら言葉に出来るんじゃないかなって、バナナなりの考え……そして多分、それはバナナ自身も同じで……

彼女の「強いお酒を飲んじゃったみたい」って彼女のセリフは凄く印象に残りました。

今までの自分の死を知り、新たな自分達は既にステージに立っていると認識した事により始まる最終章のその先の舞台へ!

ただ、バナナでも何も出来ない人が居ました。
それは華恋……彼女に手を差し伸べる事が出来るのはバナナじゃないから……彼女は華恋を送り出して途中の駅で降りる。
その先の舞台は自分の舞台じゃないから。

さて、華恋の過去が意外でした。
アニメや前作劇場版を見ると、華恋っていつも人の中心の中にいたりする場面もあるのに、小さい頃は人付き合いが苦手でゲームばかりしている女の子だったのですね。

でも、ひかりと出会い一緒に過して、ひかりが差し伸べた手がきっかけで、周りとも打ち解けていく。
華恋の成長と、ひかりが特別な友達だと言うのがよく解る過去回想でした。
そして、約束の存在の大切さ

そして、新たなスタァライト「ワールドスクリーンバロック」

この戦いは、どの戦いもしっかりテーマがあります。
それぞれが想いをぶつけて戦うのです。
どの戦いも、少女達を成長させた戦い。
どの戦いも凄くよかったです。

印象的なのは、ひかりvsまひる

この戦いで、まひるはひかりが嫌いだって言っていました。
勿論演技なのですが、まひるは華恋とひかりにヤキモチ焼いていた頃もあるし、本当に感情込めていた様な気がしますww

でも、ひかりはキリンからオーディションに招待されて華恋を心配して再び戦いのステージに上がったけど、まひるが何故相手なのかと思いました。

でも、戦いを結末に納得がいきました。
ひかりが向かっても、ひかりは多分敗北して居ました。
舞台に立っても演じる事が出来ず逃げて防御するので精一杯なのですから……
それを、まひるは感じていたのでしょう。

まひるだって気持ちは同じです。
華恋は今でも大切な友達で、1番救ってあげたい人だったはず……でも、まひるではダメなのです……でも、大好きな友達の華恋の大切な友達のひかりなら救えるのに……だから、託せるのに!今のひかりは……

それで一芝居打ったのでしょうね。
昔は嫉妬して憎む相手のひかりは、今は信頼出来る友達。
ひかりが弱音を吐いて泣き出すシーンを、宥めるまひるちゃんが凄く良かった‪(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)‬

私、この作品の中では、ひかりとまひるの2人が凄く好きで個人的にも、この戦いは1番印象に残ったし優しい戦いだって思いました٩(ˊᗜˋ°ᵖⁱ)وヤホッ♪

他の戦いも簡単に。

香子vs双葉も、それぞれ別の道へ進む事になったけど、それも何だかんだと認めあう
バラバラになるけど大事な物も託して

純那vsバナナもお互いに大切な事を気づけた戦いだったと思います。
眩しさを失っても取り戻せて再確認出来て。

クロディーヌvs真矢も演じるだけではない素の自分でライバルであり続けた。
今日も明日も明後日も決着のつくその日まで。

勝敗は敢えて伏せますが、実はこの勝敗は私の予測通りでした。
思いの強さが物語に乗ってたので、なんとなくw

さて、キリンさんの正体も解りました。
あぁ、そうだったんだ……そうなんだね……えぇ……解ります。
そんな感じでしたw
もっと、何か秘密があったのかと思っていたのにw

さて、華恋は、ひかりと舞台の上で再会します。
でも、華恋はステージの上のプレッシャーを感じてしまう……何度も立ったステージの上で今更……それは彼女が見ていたのは、ひかりだったから……

約束を目標にしてステージも客も目に映らなかった……でも、今は違う。
全てをヒシヒシと感じる。

でも、彼女はスタァライトの次の目標がない……
彼女には次に立ステージがない。
それに涙しながら華恋は歩み寄るけど突然倒れ彼女は死んでしまう………………
演技でもなく……
本当に死んでいる……
ひかりも泣くけど、何も出来ない……

ひかりの自主退学の意味。
自分より煌めいている華恋……それに魅せられた自分がステージに立つ事よりもファンとして観客席から見てしまいそうで怖かったのでした。
だから、逃げ出した。

この時点では華恋は煌めいていたのかもしれません。
誰よりも……でも、ひかりが居なくなって煌めきはなくなった……彼女のステージには隣に、ひかりが居る2人でトップスターになる。
2人で立つスタァライトをする事が約束で目標だから……

ひかりが居なくなれば、頑張った事も頑張る事にも意味をみいだせなくなる。
進路希望調査で彼女だけが白紙の理由がそれだった。

でも、だから死んだ。
目標も夢も解らなくなったから。
夢も目標もない彼女はもぅ居ない……

私 再生産……
華恋は復活する。
新たに生まれ変わり。
夢や目標を持って!

復活する理由は、過去の回想で、ひかりが説明しています。
「ステージはどんな奇跡だって起きる」
再生産って言う、もぅ1度作り直したかのような奇跡。
この作品での死は彼女達の奇跡で復活する。
それは舞台少女にだけ許された奇跡。

キリンも舞台少女は危険だけど美しいと言っていましたね。
危険な力を持つけど美しい奇跡も持つ。
それが舞台少女。

復活した華恋の登場はド派手で、さっきまでの迷いある少女はどこにもいない。
ひかりの演出もド派手でよかったです。
周りのライトの動きが凄く癖になるいい演出でした。

最後の戦いは呆気なかった……本当にえ?ってくらいの速度でした。
この勝敗は正直、読めませんでしたが、ひかりの圧勝??……
華恋の「私、ひかりに負けたくない」ってセリフ後に決まる決着

勝った後に、ひかりの真剣な顔が笑顔になります。
私はこの作品で、このシーンが1番好きになりました。
このシーンをみた瞬間に心に陽が射したかの様に晴れやかになりました。

それは私が、その瞬間に感じた事だから間違えてるかもしれませんが、この劇場版がしたかった事は、救出。
前作で華恋は、ひかりを救って居ます。

今作では逆にひかりが、華恋を救う物語。
悩んで道を選べず立ち止まってしまっていた華恋が自分の道を探す為に歩き始めた事。
約束を……目標を……見失ったけど……最後に出た本心「ひかりに負けたくない」は、これから先の目標にもなる。
お互いがステージで煌めくいつかその先まで……
それが嬉しくて出たのが、あの素敵な笑顔(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)

最後に、ひかりは自分の上着を捨て去り上着は風に乗り飛んで行く……後から仲間達も皆が上着を捨てる。
多分、もぅ彼女達には必要ないのでしょうね。

なぜなら彼女達には、それぞれ目標と夢があるから二度とこの衣装に手を通すことは無いと言う次のステップに動き出す決意の現れ。

そうして、華恋は次のステージを探す。
自分が輝くステージを

さて、華恋とひかりの約束ですが、多分生きていると思います。
EDで彼女達のその後が漫画として紹介されます。
ひかりが、スタァライトメンバーの面々に会いに行くってストーリーですが、華恋と会うシーンは見当たらなかったのです。
見落としてたら、すみません(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾

推測ですが、恐らく戦いの後、同じ約束をしたのではないでしょうか?
次に会う時はステージの上で……

変わりに華恋がオーディションを受けるシーンが最後に出てきます。
迷いのない元気な声でお返事していました。
それが、ひかりに会う為の1歩目

華恋とひかり……2人はもしかしたら私達が知らない未来のステージの上で再会するのかもしれません。

冒頭に私が、良い意味で騙されましたって書きましたが、最初は完全に華恋視点だったのですw
なので、ラストのひかり視点が凄くビックリしましたが、素敵な演出です⸜(๑⃙⃘'ᗜ'๑⃙⃘)⸝

投稿 : 2021/06/14
閲覧 : 339
サンキュー:

7

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