Bハウス さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人が争いを止められないので監視システム作りました
タイトルは「ヨルムンガンド計画」そのものを意味する
ヨルムンガンドは旧約聖書に出てくる生物で
日本で言うなら「ヤマタノオロチ」かな
前段はこれ位にしてこの作品は「ブラッグラグーン」と似ていて
非日常の世界に飛び込む主人公が命のやり取りが当たり前である環境の中で
己の信念を気づいて行くと言う流れ
ただこちらはヒロイン・ココが
武器商人としてのリアリストな一面と
ヨルムンガンドシステムの構築を
世界平和と高らかに宣言するナルシストを併せ持つ
世界中でドンパチしているので
銃撃戦、カーチェイス、トラップ、爆破と
アクションシーンのフルコースが味わえるが
対峙する敵も魅力的で
このシリーズで言えば唯一ココの傭兵で死者を出した
ヘックス
ココの勤めるHCLのライバル会社の武器商人
アマーリア・トロホブスキー
CIAの凸凹コンビスケアクロウ&ショコラーテ
声優さんがブラッグラグーンのダッチ役の方である
ブラック
彼らとの頭脳戦もアクションシーンの盛り上げに
ひと添えしていた
ココとの戦いの中で主人公であるヨナは
理想と現実のギャップを埋めきれず
ヨルムンガンド計画を知った時に
ココへ銃口を向けてしまう
ココの兄ギャスパーの元でしばらく身を置いていたが
最終的にはココと一緒にいる事に意義を見出し
ヨルムンガンド計画完成後再び戻ると言うラスト
ヨナは子供のころから傭兵であり
生きる為に殺して行くことがアイデンティティー
でもココを通じて多くの大人と触れる事によって
仲間の大切さやココの世界平和に疑いもなく信奉するからこそ
神の様な支配システムに異を唱えたのかなと
ココは一貫して真っ直ぐに世界平和を思い
ぶれることなくヨルムンガンド計画を遂行するのは
カッコよくもあり冷酷さもある
ココのチームは生粋のプロ集団であるけど
ヨナに対してはいい意味で子供として扱っていて
だからこそ銃口を向けた時に
躊躇して撃たなかったのかなと
最終的にはヨルムンガンドシステムが完成しても
争いはなくならずココの部隊も出動するんだけど
まあそんなことよりワイリさんの爆弾タイムだろw