olmo さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 2.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
王道のAIストーリー?
Vivyは今期1、2を争うといって良いほどの作品です。
制作はWIT STUDIOなので、毎話作画は安定しています。
尚且つストーリーも100年後の人類社会のためVivyがシンギュラリティ計画に身を賭してまでも遂行しようとするという話で昨今の転生者やライトノベル系、俺TUEEE!系のストーリーなどが跋扈跳梁している中、今時珍しい本格王道ストーリーです。
だからこそいろいろと言いたいのですが、一番はやはり13話という尺の短さが折角のストーリー内容を薄めている様に思えます。
一番自分が薄い!と感じたのは{netabare}垣谷が何故AIを憎むのかという理由の部分で、ここでは内容は言いませんがやっぱりそんな理由なんだったらもうちょい垣谷回はオフィーリアとコンビでするのではなく、{/netabare}単独回でしっかりと垣谷の内面まで描写して欲しかったです。
他にもいろいろとありますが、それらを評するのは最終話を見てからにします。
どちらにせよ13話という尺の都合上しょうがないとは思いつつ、評価に関しては13話という短さここまでの内容はやっぱり今期の作品の中ではなかなかないので最終話はいろんな意味で楽しみです。
追記(2021/06/13 12話){netabare}
なんか期待を悪い意味で裏切る様なストーリー
今までの話を見てきてSFを目指していると思いきや、終盤でここまでご都合主義で尚且つ雑な展開になるとは思わなかった。
このストーリーをするなら各キャラクター回の話をもう少し掘り下げるべきでしたね。
(もしくはアーカイブ絡みの伏線を貼るか)
やっぱり尺不足が否めない。
どちらにせよ12話で今まで積み重ねてきたものが消え去った感覚です。{/netabare}
最終話(2021/06/23追記){netabare}
これはここ最近までやっていた某ゼロから始める異世界生活の2期か?
冗談はさておき、やはりもっとキャラクターを深くまで掘り下げるべきでしたね。
特に垣谷の孫のユイちゃんもあそこまでAIに肩入れする理由をおじいちゃん(垣谷)と同様、単独回なりなんなりと必要だと感じました。
そのため最後までトァクの存在感も皆無となり感情移入もしづらかったです、
あとやっぱり長月先生がどうしてもやりたかった伝統芸(タイムリープ)を脚本の軸にしてしまったがためにアーカイブの部分の話も取ってつけた様な話に成り果ててしまったのはとても残念でした。{/netabare}
総評(2021/06/23)
総評すれば尺不足と伝統芸による脚本の既視感、創造性の不足による閉塞感です。
理由はまず、{netabare}尺不足。20〜24話くらい尺があればそれなりにアーカイブの描写もできたでしょうし、他にも各キャラクターのストーリーも深掘りできたはずです。
特に重要キャラクターのように思われいた垣谷の部分の薄っぺらさも解消でき尚且つ、更なる脚本の展開もできたかもしれません。(最終話の内容も変わるかも)
次に作画面なのですが、どういうスタッフ構成にしているかはわかりませんが最終話になるにつれて背景が雑になっていく印象でした。また人型アンドロイド(Vivyなど)の色合いなど緻密に描写するのは良いのですが、普通の作画に戻った時のあのベタ塗りは流石にギャップもあり過ぎたのも印象に残りました。
最後は毎度お馴染みの伝統芸です。この作品はあくまでもvivyであり某ライトノベルアニメではありません。そのことも鑑みればわざわざ自らの手ででストーリーの首を絞める必要性がなかったのではとも思います。
そのためかはわかりませんが、一気に今までの回に出ていた各アンドロイドキャラクター達の重要性が失われ、ストーリー自体が中途半端に感じる要因になりました。
ここまで述べましたが、伝統芸を否定するわけではありません。しかしながら折角のWIT STUDIOオリジナルアニメなのに自ずと進んでストーリーの拡張性を消すというのはとても勿体ないと感じました。{/netabare}
これらの経緯があってこの総評となったのですが、今期の中では序盤のワクワク感は格別で少しだけですが考察ができたりと、楽しめた作品でした。
総集編追記(8/13)
{netabare}少し遅れながら総集編を見ました。
特に新カットを入れるというわけでも無く、マツモトのナレーションでストーリーを解説して行くというものでした。
そして久しぶりにどういうストーリーだったか見ましたが、やっぱり尺不足が響いたなぁと感じました。
折角の総集編だったので新カット入れて欲しかったなあ…{/netabare}
以下考察(6/6){netabare}
考察としてはアーカイブはVivyが生きている最初の時から動いているためDiVAが設計、要件定義される中でVivyの中に組み込まれたのではと考えています。つまりアーカイブはvivy自身なのでvivy、divaが100年前から消えないとダメといった感じです。
またAIが暴走したかについてもそれらと同様でVivyが歌を作ってそれがアーカイブに渡り、心を持ってしまったため。と思っています。
ここまでの考察を総括するととアーカイブを切り分けなかった。つまり作った人間のヒューマンエラーなのでは?と疑ってしまいます。
{/netabare}
なお個人の考察なのであしからず。