HmFDB75691 さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
最終話 SFではなく、アクションアニメかな
特に考察する必要もないと思ってたけど、終盤になって面白くなってきたので、考察してみた。
第1話~第11話 阿頼耶識はもう一人のビビ
{netabare}
このアニメも心理学で考えてみる。
AI暴走→マツモト過去に戻る→ビビが歌を作る→AI暴走→……とパラドックスになるから、ここに原因はなく、阿頼耶識にあると思う。
ビビが実現できなかったことを、実現できるように阿頼耶識が考えて、AIをアップデートする。阿頼耶識は、もう一人のビビって感じかな。
1.飛行機事故を防げなかった→サンライズから人間を救い出す
2.人とAIが結ばれなかった→二つのAIを一つにする(人とAIの融合はまだできない)
3.歌で人を幸せにできなかった→暴走ではなく、歌いながら人を幸せにしている
アップデートまでは数十年かかる(ビビが実現不可→数十年経過→実現可能にAIをアップデート)。アップデートしたときにマツモトが現れている気もする。
ビビの言う「幸せ」を実現するには、肉体が邪魔だと阿頼耶識は解釈して、AI暴走となった。人とAIが阿頼耶識で一緒になるのが幸せだと結論に達した。
垣谷は阿頼耶識にいて、どちらの世界がいいかで、ビビとラストバトルをする、そんな感じかな。
{/netabare}
第12話 パラドックス解消?
{netabare}
もう少し含みがあると思ったけど、単純なAI暴走だった。その動機も、ありきたりな感じ。
パラドックスを解消するには、AI暴走は必要なんだと思う。もし、ビビによって暴走を防げたら、マツモトを過去に送る必要がなくなり、パラドックスとなる。
パラドックスのないストーリーにするにはAI暴走は必要なので、このような展開になった気もする。最終回もAI暴走後の世界しか描けないのだと思う。
ビビに託したのは、ビビの未来を想像したからと考えると、阿頼耶識がすでに想像が可能なAIのような気がする。
心を込めての解釈は色々考えられる。ミッションをこなしたときの記憶が現在のビビの心にもなっている。ミッションのときでも楽しかったり喜びを感じたことを思い出しながら歌う結末かな。
{/netabare}
最終話 SFではなく、アクションアニメかな
{netabare}
ビビが歌ってハッピーエンドは決まっていたから、前回がストーリーの最終話って感じかな。どう聞いても、アニソンにしか聞こえないけど、それなりによかったと思う。ただ、英語の歌詞のほうがAIっぽい気がしたかな。
ビビが歌っているときに、ディーバが薄っすらと現れる演出が欲しかった。ディーバはビビの心のひとつなんだから。心を込めての解釈は予想通りだった。心は記憶でもあるという解釈は心理学にもある。
【総評】
ストーリーはそこそこ、作画がいいから助けられた印象。最初はビビのキャラデザはイマイチと思ったけど、慣れてくると世界観に合ってきた。個人的には髪は短いほうがよかったけど。
AI暴走が発生したからマツモトを過去に送る。そのマツモトの使命がAI暴走を食い止めること……。この時点ですでにパラドックスになっている。このパラドックスが原因で阿頼耶識に異変が起きた、としてもよかった。
SFというより、アクションアニメって感じだった。歌で幸せにするAIなのに、バトルするのも違和感があった。歌うだけか、歌う人(またはAI)を守るのを使命とするAIとか、どちらか一方にすればよかったかも。
{/netabare}