take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
オーソドックスな成長物語・・・。
あにこれの総合評価の高い順に色々と観てきた中で、視聴し残していた部類の作品。
遅ればせながら視聴してみた。
なるほど、書道をテーマにした作品と言うのは珍しい。
ただ、テーマにしたというよりも、主人公の特徴の一つとして書道家とと言うエッセンスを盛り込んだという使い方かな。
「書道」と言うものを突き詰めたり、ここを主題として進捗していくという物語ではないという意味でだけど。
もちろん主人公の内面や心情とリンクしたアイテムとしては機能していると思う。
物語自体は、特段目新しい形式のものではないように思った。
都会でトラブル+作家としての迷い
↓
田舎へ
↓
田舎の風景、人々とのふれあいにて人間として、作家として自分を見つめなおし成長
↓
新しい自分を発見(成長)
↓
作家として一皮むける
↓
再び田舎へ戻っていく
つまらない書き方をしてしまえば、使い古されたプロットと言えなくもない。
私個人としては、それほど斬新にも新鮮にも思えなかったかなぁ。
ただ、これらの事が作品として悪いとか、つまらなかったという訳ではないという事は言っておかなければならないと思う。
ワンクールでストーリを完結させ、形としてはしっかりとした作品になっており、腹にも落ちやすい。
シンプルなストーリーとして、高評価を得ている点については納得もできるし、作品としてはおススメできる。
あえて・・・、あえて個人的な見解として言わせてもらうとすると、
もう少し「深み」と「華」が欲しかったとは思う。
ほんと、あいまいな表現で申し訳ないし、1クールでの制約もあったと思うので大変なんだと思うけれど。
キャラクターも田舎の空気感も人感もちゃんとあったんだけど、やっぱり地味と言うか、淡々としている点はあったと思うんだよねぇ。
主人公の変化成長が主軸にあると思うので、日常系のようにふわふわな流していくわけにもいかないし、中途半端な点はあったかも。
私的には良作ではあるものの、
もう少し頑張ってほしいと思った作品でした。
いや~悪いわけではないんですよ、好みの問題かもしれません。