さばとら さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
久しぶりの神アニメ
なろう系の1作品だと思い気軽に見始めましたが、最後まで視聴してこの作品は神アニメだと確信しました。私はアニメだけで済ます派なのですが、この作品は原作を最新刊まで買いました。それほど気に入っています。
まず、前提として私はなろう系には目がないので、それが評価を底上げしているのはあると思います。しかし、この作品はなろう系の中でも群を抜いて傑作だといえます。低評価している人はそもそもなろう系が嫌いな人でしょう。エログロシーンが過激なのは分かりますが、最近の作品はほのぼの系ばっかなので、こういった作品が1つくらいあってもいいかと。
評価ポイントしては、ここまでに汚れきった復讐劇は見ていてとてもすっきりします。内容は盾の勇者に似ていますが、復讐というには生ぬるい気がします。この作品は主人公が一周目の世界で受けた屈辱をしっかりと果たしているんですよね。一切の慈悲を与えないところがぶっ飛んでいて好きです。他の勇者に復讐を果たすシーンの爽快感は他の作品では味わうことができません。
次に、ヒロインたちが主人公を好きになる明確な理由があるところです。だいたいのなろう系は主人公が少し助けてやっただけで堕ちてしまいます。しかし、この作品はフレアは記憶を書き換えられ、ケヤルガの従者になったから。セツナは命を助けてもらい、復讐の手助けをしてもらったから。イブは同族を助けるために。クレハはジオラル王国を平和にするために。ノルンは記憶を書き換えられてケヤルガの妹になったから。といった明確な理由があります。
最後に、なろう系特有のチートです。常識的に考えて、ヒーラーはサポートメインであまり強くないイメージだと思います。しかし、この主人公は回復のほかに他人の記憶を吸収することができるので、戦闘能力が半端ないんですよね。他の勇者の必殺技を使うシーンは見ものです。改良は記憶の書き換え。また、改悪で敵を内部から破壊することができるのもやばいです。あとノルンに匹敵するくらい頭が切れます。
アニメの続きである原作では、グレンという狐少女の新キャラが登場するので、是非とも2期を制作してくださるとありがたいです。