sham さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
甘酸っぱい青春と人生の哀愁が眩しい
得も言われぬ視聴後感。美しくも儚い。
甘酸っぱい青春が眩しすぎて、羨ましくて心がざわつき、
90年代後半~2000年代の時代感に懐かしさを覚え、
時の流れとどうしようもできない想いの濁流に人の営みの哀愁を感じ、
そんな数多の感情に胸が締め付けられた。
今風の陳腐な言葉で言う「エモい」というやつか?
まあ、そんな言葉では片づけられない、しかし言葉にもできないのであとは感じてほしい。
物語に関してはこれ以上は語るまい。
作画は、物語に合ったパステル感のある美しさ。
また、桜・雪・電車・踏切・手紙・メール・ロケットなどなど…
随所に出てくる小物・風景・音楽に至るまで、登場時人物の心情や状況を象徴的
に描いており、感嘆させられる。
何事もなく過ぎ去りし青春時代を送り一応大人になった自分、そして同様の多くの人にとって、いい意味で見るのが辛い作品なので、もう一度観る気力は今はないが、
もう少し大人になって心境が変わったときにまた見てみると面白いかもしれない。