nyaro さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
燃費?法律?車は「速い」が正義だった時代の最高傑作
スーパーカブに2人乗りしたり、JKと同棲するだけで大騒ぎになる今、こんなの放映できるんでしょうか。群馬県を舞台にした峠での公道レースに明け暮れる男たちの戦いです。
86という車と藤原とうふ店は、世界的に有名になりました。実際に86は再発売されて大人気でした。このアニメ(マンガ)の影響でしょうね。
環境上等、法律なにそれ、最速が一番偉い時代の、熱い戦いに血沸き肉踊ります。
しかも、JKヒロインが{netabare}中年男と援助交際(愛人契約?)していたとか、2期になりますが主人公がそれをしってしまう {/netabare}とか、すごいですね。でも、これがあったのでレースしかないこのアニメの世界観が立体的になった気がします。
この話の面白さは、は沢山あります。
1.はじめは主人公の最強のドライバー藤原拓海は、自分の速さに無自覚でレースや車に価値を見出していない。なにより初レースのときの登場は最高にカッコ良かったです。
2.86とかFDとか、エンジンの形式名で車の名を呼び合っている。それとシルエイティってなんじゃい。
3.群馬県の山にはみんなレーシングチームがあるという設定(事実?)
4.「峠の下り」の面白さにこだわり、エンジンの馬力ではなく、ドライバーのテクニックであると言い切っている。
5.ドリフト最速にこだわっているところ。(ハンドル切る必要がないとか、なんなんでしょうか)
6.チート技、溝おとし。果たしてアニメの独自技なのか、本当にできるのかわかりません。
7.クラブ(当時はディスコ?)ミュージックが車の映像とあいまってスピード感を出している。
8.運転技術、チューンの解説がいちいちリアルである(紙コップ)。
9.登場人物に金がないところ。
10.藤原とうふ店のオヤジのドラテク(主人公より早い。ドリフトしながら煙草すえます)と、ガソリンスタンドのオヤジの解説。
11.道交法は完全無視ですが、群馬の男たちの価値観で違和感がありません(女性ドライバーも登場)。
などなど、キリがありません。
また、できの悪いCGが妙に迫力がありました(2期はちょっと良くなりますが1期のほうが見やすいです)。
イニシャルDのDは結局なんだったんでしょうか。ドライバーかドリフトか…そのダブルミーニングか…その他の意味か…ちょっとよくわかりません。
マンガ原作だけに、ストーリーの組み立てがしっかりしていて、人物も動いています。
アニメの作りとして、こういう作り方のほうが面白いものができるという事かもしれません。最高に面白いアニメでした。4期まであります。