かんぱり さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
滅びゆく世界と永遠にきらめく星々
戦争で使われた細菌・核兵器のために滅びようとしている世界。
外に出ることはまれで、出たとしても厚い雲に覆われ、星空は見えることはありません。
遠い昔、どこでも、誰でも見ることができた夜空の星々たち。
滅びゆく人たちにとってそれはいつまでも変わらず輝き続ける憧れの存在なのでしょう。
* * * * * * * * * *
戦争前の平和な時代。
デパートの中にあるプラネタリウム館。
そこで解説員として働くロボットのほしのゆめみ。
プラネタリウムには大勢の人々が訪れ、人気解説員ロボットのゆめみは満天の星空の魅力を生き生きと伝えます。
そんな当たり前の光景が途絶えて久しいある日。
貴重な物資を求めて迷い込んだ男に、久しぶりに目覚めたゆめみは昔と同じようにお客様として星空の魅力を語りはじめます。
彼女は話します。
ここで見た星空を忘れないでください。
あなたが暗闇に迷い、本当の星空が見えなくなってしまったとき、そっと思い出してあげてください。
それが、小さな、私の夢です・・
* * * * * * * * * *
男は星の魅力を人々に伝え歩くようになり、いつしか「星の人」と呼ばれるようになり、そして月日が流れ・・
老人になった男は子供たちに星の魅力を語り始めます・・
あらすじが長くなっちゃいました。
この作品、3年くらい前に一度見て、その後原作?のラノベも読んでみたりしました。
滅びゆく世界に、変わらずに星々の解説をするロボット。
ロボットのゆめみから男へと、星の語り部は引き継がれて、そして子供たちへと・・
なんていうか、とてもせつない気持ちになるお話で、今平和に生きていることが幸せに思えたり。。
ゆめみとお客たちの会話の記憶のところが流れる走馬灯のようなシーンはうるっとしちゃいました。
星への憧れは引き継がれ、ラノベの最終章では{netabare} ついに月に到着します。
でも・・その頃には人は滅びていて、ロボットが月に向かうんですよね。{/netabare}せつなすぎます。。
エンディングで飛んでいたのはたぶんその飛行船だと思います。