ウェスタンガール さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
こんな世界、こわれちゃえばいいのに
誰もが通ってきた道である。
今もそう思っている?
それもまた人生である。
妹や弟が可愛い?
そう思えるのは自分が優位に立っているときだけである。
理不尽に𠮟りつけ、何なら頭をシバいたこともある。
今も心が痛い。
それもまた人生である。
お父さん、お母さんありがとう。
結局言えなかった。
そんなことを言うのはドラマや映画の中だけ。
それもまた人生である。
当たり前の中で暮らしてきた13才である。
初めて直面する、それも避けられたかもしれない死なのだ。
怒りと後悔がない交ぜになり、心のベクトルは行き場を失って行く。
過去に多くの戦争映画やカタストロフを扱った映画やドラマを観てきた。
しかしそこに、スペクタクルはあっても、“素肌感覚”とでもいうべき情動を感じることは無かった。
ラスト3話の展開が、全ての想いが、彼女のモノローグに収れんしてゆく。
見事である。