退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
昔のボクにはハードルが高かった…
ボクがアニメをたくさん視る様にになった頃、
面白いという話を聞いてこの作品を視てみました。
その時は、キツくなって途中で断念しました…。
理由は、主要なキャラ達に共感できなかったからです。
当初のボクのキャラに対する考えは、
竜児…優柔不断で、怒るコトもできないチキン。
大河…スグ感情的に怒りだす、異常な程の暴力少女。
実乃梨…明るく元気にしてるが、何を考えてるか分からん子。
祐作…真面目で優しいが、何を考えてるか分からんヤツ。
亜美…性格が悪くて、何を考えてるか分からん子。
といったモノだったので、それぞれのキャラが
何でそんな風にしかできないのか?
実際どうしたいのか?
何でそんな言動になるのか?
というコトがボクには理解ができず、
受け入れられなくなってしまったのです。
でも、少し時間が経って最近ふともう一度視てみようと思い、
見直してみると、この主要なキャラ達は
実際の人間性を誇張したキャラなんだと考えれる様になりました。
人間誰しも二面性があり、本心をさらけ出すと
ヒトを傷つけたり、自分が傷ついたり、
周りとの関係性を壊してしまったり…
だから建前と本音だとか、同調や迎合だとかってモノがある…。
そう考えると…
竜児が優柔不断なのも、目つきが悪いと周囲から敬遠されたコトで
自分を受け入れて欲しいと思った為にできた性格。
大河が攻撃的なのも、家庭事情で誰からも愛されてない=
周りは敵だと思った為に作り上げた性格。
実乃梨や祐作、亜美は自分の本心をさらけ出したくない=
傷つきたくないし、傷つけたくないと思って作った上っ面。
なんていうそれぞれの気持ちを誇張して表現した結果なのかな?
と思え、そんなキャラ達の言動を受け入れるコトができる様になり、
最後まで面白く視るコトができました。
とりわけ、大河が生徒会長とケンカをするシーンは
大河のあの異様なまでの暴力的キャラ付けがあったからこそ、
お互いにあれだけ感情を爆発させてぶつかり合うコトができた
素晴らしいシーンになったのだと思えます。
終盤では、そんな大河の性格も自身の心と向き合い
落ち着いてきたのがボク的には少し残念ではありましたが、
それでも、結末は今後の竜児と大河、その他のキャラ達が
どうなっていくのかがスゴく気になる様なイイ終わり方でした。
どんな家庭を築くんだろう…あの二人…。
感情移入して、泣きながら視るという程にはなりませでしたが
生きるコトの大変さ、それに対してどうやって対応していくのか?
何ていうのを考えさせてくれたイイ作品でした。
蛇足ですが、ボクは個人的に、泰子さんが一番大好きで、
おバカでお茶目で天然で可愛らしく、でも芯があって
竜児のコトをスゴく愛している素晴らしいお母さんだと思えました。
まぁ…語尾に「やんす」とか「がんす」とか言ってる母親ってのも
子供から見たらどうなんだって思いますけどね…。(笑)