Bハウス さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
限りなく百合に近い友情
いきなり川に流れる宇宙服から始まるファーストシーン
その瞬間私の中で一気にフラッシュバックした
この作品の原作は「電波女と青春男」が代表作の
入間人間先生
本作品でも「電波女と青春男」ど同じシーンが出てくる
自転車の二人乗り、宇宙人の女の子、時折見せる唇のアップ
ストーリー自体は淡々と日常を切り取っているが
補足として安達側、しまむら側のモノローグが挟まるから
徐々にお互いが自分にとって求めている存在である事を
示してくれた
モノローグを分けると安達は完全なる百合思想
しまむらは空虚な気持ちを変える存在として安達を見ている
だから同じシーンが出てきても温度差があって
見ている方からするともどかしさすら感じる
脇役の日野と永藤は幼馴染の間柄もあり
じゃれ合っている中でもお互いの信頼感は感じられるし
逆にしまむらの幼馴染の樽見は安達と同じ感情があるのに
しまむらには全く響いてこない
一昔前の柴門ふみ作品のような関係性も
この作品の魅力だと思う
他のレビューではあまり評価されていない
宇宙人のヤシロちゃんだけども
「電波女と青春男」のエリオちゃんにそっくりな髪の色と
ヒッチコックの鳥と同じ方向性と思っているので
私は箸休めのマスコットだったけれど
「桜trick」好きな人には物足りないだろうし
「やがて君になる」好きな人にはクドいかもしれないから
作品見るなら「電波女と青春男」から見てからの方が
本作を楽しく見られると思う