take_0(ゼロ) さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:今観てる
命の使い方と使いどころ・・・(フィクションとして)
実はこの感想を書く段階で既に(Final Season 前半までは視聴済み 2022.1.4)
ううむ・・・やはり面白く、興味深い。
これでもかと人が命を落とす、それも残酷で無慈悲な形で。
これが天下のN〇Kで放送だというのだから、率直に大したものだと思う。
アニメをアニメとして、大人も子供も楽しめるエンターテインメントとしての事であれば、素晴らしいと思う。
実際は、そうではなく、この作品を観たら、毛嫌いする人や許容できない人も多いのだろうなぁ・・・。
物語としての衝撃度はいろいろと解きほぐされていく上での驚きを知っているので作品全体として語るのがふさわしいとは思うけど、映像を含めたインパクトとしては、実は1st.seasonが一番大きいと思う。
原作を驚きつつ観ていた方々を別として、このアニメ作品を初見で観た人がいたら・・・その驚き具合は想像に難くない。
「人が巨人に喰われる・・・」
「バンバン人が〇んじゃう」
「物語や設定もまだはっきりしない・・・」
正直「なんじゃこれは!!?」と言ったところではなかろうか。
そして、クオリティについては、親方は天下のN〇K(金持ってんど~&なんか全力で作ってる)。
メンタルにきそうな映像、ストーリーも恐れずに表現している。
ここらへんの腹のくくりどころは、肝の据わったプロデューサーか誰かがいたのでは?と愚考してしまう。
だって、確かに奇抜で面白い設定の漫画として評価はされていたけれども、全員が観るという事はない、しかし、N〇Kとなればアタマの固い人の目に触れるリスクもあろう・・・。
こんなの、世の正義の味方の逆鱗に触れたらクレームだらけになるんじゃないかなぁ・・・考えすぎかなぁ。
とにも、かくにも、
この手のアニメ作品としては腹の据わった作りで、出色の出来と評価しておきます。
・・・物語の内容ついては、言いません、言えません。
簡単には説明できません、ので既に大作と言えるレベルの話数となっておりますが、ご覧くださいませ。
声優も特に申すことはございません。
物語を壊すことなく、作品のクオリティに十分釣り合った皆さまだったと思います。
音楽も大変すばらしいと思いました。
個性的で作品にマッチしたものだと評価します。
キャラクタはたくさん出てきます、たくさんいなくなります。
ある意味非情です。
ですが、どのキャラクタも意味をもって存在しており、そういう意味での魅力は強烈です。
主要なキャラクタはもちろん愛着もわきますが・・・非情です・・・。
この作品は苦手な人も多数存在すると思います。
グロテスクな恐怖に打ち勝ち、人がいなくなっていく恐怖に打ち勝ち、観続けて欲しいと思います。
以降のseasonも含めて。
もちろん、強制はできないのですが、シリーズをとおして、恐ろしいほどの伏線、人間関係、ストーリーの妙、驚き、作品内での歴史観、世界観を体験できると思います。
そして、ものすごい多くの要素(ファクター)、リアル社会にも通じる多くのメタファーが含まれています。
なんでもかんでもリアル社会と繋げ、比較する必要はないのですが、どうしても頭に浮かんでくるテーマがいくつかはあるはずです。
「人類の為に心臓をささげよ!」
物語の中で何度も唱和、叫ばれる言葉です。
これは、勿論、この物語の中での人類に対しての言葉なのですが、何故「人類」なのでしょうね。
壁の中の人々をさすのであれば、国民でも市民でも人民でもいいはずです。
「何故、『人類』なのか?」
私的には、他のシリーズも観た上でなのですが・・・。
作者から原作を含め、この作品をみた人に対して
「今の(リアル)人類、このままでいいの?太古の昔から人類が抱えつづけるる問題、解決できていない現在抱える問題(作品のなかで物語の要素として複数見られるのでここでは具体的には上げません)、そのままでいいの?今こそ、人類の為にその問題の解決に心臓をささげよ(真剣に考え、行動しろ)」
というメッセージが込められている気もしたのです。
・・・考えすぎでしょうかwww。
この作品のストーリーラインについては具体的に上げずに書いてみたつもりなのですが、大丈夫だったかな。
1st.seasonを見て浮かんだワード。
義務と権利と覚悟と選択と責任。