STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえずの簡単な感想
原作は未読。
メインモチーフは機械を装着してのボクシングと言うわけで、やはり思い出してしまうのは
「メガロボクス」。
まあ、どっちが先かみたいな話は本当に興味がないので、敢えて調べないけど。
「メガロボクス」の強化外骨格ギアがあくまで装着するものに対して、本作におけるそれは
生身の体に置き換える義体的なもので、中盤以降で競技のために健常な腕を置き換えるように
勧められるなど、よりえげつなさを感じる。
「メガロボクス」の場合、作中競技のメガロボクスや装着する強化外骨格ギアなどは
キャラクタードラマにおける舞台装置としてはよく機能していたと思うが、それ自体の設定や
世界観などは曖昧な部分が多々だったのに対して、本作は逆にそういった部分に重きを
置いていたため、スポーツものやSFとしてはこちらの方が面白かった。
メインモチーフである機関拳闘は格闘技ではあるのだが、選手と機械の双方の要素が勝敗を
左右する点などは、現実世界ではモータースポーツに近い側面もあるみたい。
SFとしてはスチームパンクの範疇に入る作品だが、「スチームパンクはビジュアルを伴って
魅せるジャンルだな」と改めて思った。
19世紀の風俗に場違い感のあるメカが存在するレトロフューチャー的映像がいい。
一方、キャラクタードラマの方は「メガロボクス」が人生の落伍者や進むべき道を
誤った者など、負の要素を持つキャラが多かったため、かなり深みを感じさせてくれたに較べて、
本作は主人公であるレビウス・クロムウェルの真っ直ぐさがそのまま反映されているようで、
良くも悪くもストレートな印象。
レビウスの故郷であるグリーンブリッジの秘密やアメジストのDr.クラウンの目的などは
分からずじまいだが、アニメ化が途中までということで致し方なし。
2021/05/30