シボ さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
キャラの印象が残らないのは狙いなの?
帝国陸軍内に結城中佐のもと組織されたスパイ集団「D機関」が
世界で暗躍する様を描いた作品です。
スパイというと、007やミッションインポッシブルなどド派手な
アクションでってのを想像してたのですけど、
結城中佐のもと訓練された工作員達は徹底的に隠密活動中心で
無駄な殺しは一切ありません。
1話目にして参謀本部よりD機関に派遣された佐久間中尉の
国の為に忠義を尽くす軍人精神。
作戦の為なら死をも恐れないという行為を真っ向から否定します。
工作員にとって死は自分であっても相手であっても目立ってしまう
愚策だと言い切り、緻密な行動を常に求めるところに
実際のところは、そりゃそうだよな~って観てました。
ストーリーは基本短編で、工作員1人につき1~2話の尺で
各国でのスパイ活動を描いているので観やすいし、
理解しやすいってのはあります。
ただ、全体的に大きなテーマ、つながりがあったらもっと
楽しめたのかなって思います。
やっぱり基本テーマは暗いし、死をなるべく避けるという理由も
あってアクションも少なめで地味だし~。
なにより男ばっかりでヒロイン的な登場人物もなし。
本当のスパイって何をモチベーションに死を隣り合わせで
誰からも褒められることなく命賭けてるんだろう?
なんて思いながら観てました。
まあアクション映画が虚飾でリアルはこっちよりなんだろうけどね~。
冒頭のD期間の紹介が各話で暗躍するキャラのCVが
自分ですら知っているような有名な声優さんばかりが
担当していて、そのクセが出てるのが面白かったな。
ただ声は違いがあるもののキャラクターは、美少年的なキャラから
紳士風な風貌など違いはあったもののほとんど印象に残らなかったです。
当然最後まで名前すら覚えてない・・・
あっ・・でも
それでこそスパイの本懐ってことで狙った演出だったってことなの!?
(ジェームスボンドとかイーサンとか有名すぎて逆におかしいかw)
面白いところもあったものの、先が観たくなるほどハマったかというと
そうでもありませんでした。
そんなどっちつかずな感想になっちゃうような渋~い作品でした。