シボ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
手に入れた足で変わっていく景色。
スーパーカブ、なんか昭和レトロな印象あります。
そういえば、前にラーメンの出前機?装着したミニチュアサイズの
カブ、ガチャガチャでゲットして棚にまだ飾ってます。
そんな昭和レトロなスーパーカブに女子高生、小熊ちゃんが
出会います。
高校生活、お金もなくて親友と呼べる人もいなくて
ただ、淡々とした日々を送る物静かな女子高生の小熊ちゃん。
そんな彼女がスーパーカブを手に入れて、行動範囲が少し
広がったことで見える景色が変わっていきます。
すぐ近くなのに行ったことのない場所。
足があるからもう少し遠くまで冒険(そんなたいそうなものじゃないけど)してみようかな~なんて。
そんな経験思い出しちゃいました。
恐々とだけどワクワクしながらハンドル握ったあの頃。
バイクじゃないけど初めて免許を取って一人車で意味もなく色々出かけたの楽しかったよな~って。
車だけど。
そんな気持ちが、たびたび一人にやけちゃう小熊ちゃんに重なるんです。
女子高生のほっぺに縦線がいっぱいなのは少々気になりますけど
素朴な感じで、淡々と物語が進んでいきます。
特に凄い展開があるわけでないけど、なんか続きを観ちゃう作品でした。
スーパーカブにマニアのような知識量と行動力を見せるクラスメイトの
礼子とカブ仲間になってから、さらに小熊ちゃんの世界が広がって
いきます。
序盤の淡々とした、ある意味ちょっと暗いぐらいの空気感、
描かれた景色や雰囲気が話数が進むにつれて徐々に明るく感じられ
アニメの雰囲気も華やかになっていきます。
小熊ちゃんの意識の変化や生活の変化。
周りに友達と呼べる礼子や椎ちゃんがいてくれることで楽しく
なってきた人生を表現してるようで良かったです。
スーパーカブを手に入れて、距離的に広がった世界。
そしてカブを通じて出会った友達、人間関係的にも開けた
世界。
小熊ちゃんがカブに絶対的な思い入れがあるのも理解出来ます。
後半は雪道での無茶な暴走や、椎ちゃんの遭難の話など、少々彼女達の
無謀な判断に賛否あったみたいですね。
(特に遭難した椎ちゃんにたいしての小熊ちゃんの行動は
それ、一歩間違えたら友達しんじゃうやつだし><!)
それでもその行動は正しいばかりじゃないけど、若者らしくて
やっちゃうのあるかもな~って観てました。
だって後からこうしたほうが良かった(今ならあり得ないよね~)
なんてこと、自分の過去に重ねても一つや二つはありますもん。
最終話の3人での遠距離ツーリングは一緒に旅が出来る仲間って
良いな~、青春って良いな~って思える
良いエンディングだと思いました。