ato00 さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
波にのる=約束の場所へ
冒頭、声の拙さに嫌な予感。
しかし、物語が進むにつれて気にならなくなりました。
それは、ストーリー構成が巧みだったからです。
{netabare}幸福から絶望、そして不思議な出来事を経てクライマックスへ。
ちょっと切ないけど、希望を感じとれるラストでした。{/netabare}
{netabare}終盤のビル火災のシーンがスリリングでした。
重力を無視した水塊で消火。
水塊の崩壊で発生した波に乗る。
ビルの屋上から地上へサーフィン。
その浮遊感が爽快で新しい感覚でした。{/netabare}
キャラは自然で違和感はありません。
悪く言うと無個性で癖がない。
その分、物語に集中できます。
ただし、主人公の妹が強烈なツンデレ。
あそこまでくると芸術的と言えましょう。
得てして、人は悲しみにより前に進めなくなることがあります。
約束の場所へ辿りつけないともがき苦しむでしょう。
しかし、時の流れにより様々な感情は静かな思い出に変わるもの。
そして、それを原動力として新しい道標を見つけ、再び歩けるものなのです。
そんなことを感じさせてくれる作品でした。