nyaro さんの感想・評価
3.0
物語 : 1.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
大吉山には登らないでくれ、という願いはかないませんでした。
第1期の最大の見せ場は、8話の大吉山と11話の宇治橋でした。特に私は8話の大吉山のところが大好きで、100回以上見ています。
1期は麗奈の強い決意にひっぱられて久美子が覚醒しました。でも、気持ちの通りには行かず、辛い思いをしたわけです。1話冒頭の中学校時代から最終回の最後のシーンに至るまで、2人のヒロインに1本筋が通った物語があって、感動のカタルシスにつながったわけです。
ただ、2期をやると聞いた時に少し嫌な予感がしました。この2期が始まる前の映画が総集編の改悪版のような気がしたわけです。その改悪の方向が、視聴者に迎合しているような嫌なデフォルメというか、お前等これが見たいんだろ、みたいなにおいを感じたわけです。
ひょっとしたら、2期はそんな制作の姿勢で臨まれたら悲惨なものにならないかなあ、と心配していました。強引に大吉山を入れてくるんじゃないかなあ、だとしたら嫌だなあ、と思っていました。結果はその通りになり、がっかりしました。水着回も全然必要なかったですし。
この2期というのは断片がようつべに結構あがってて、いろんなシーンが見られます(違法でしょうけど)
明日香先輩の朝靄の中や川辺でのユーフォの演奏、久美子の感動の逆切れ、卒業式の後の場面。宝島でのカムバック。お姉ちゃんの件、一人教室でユーフォをふいている久美子に「明日香先輩かと思った」というシーン。
他にもいろいろあって、それぞれジーンときます。特に逆切れシーンとか卒業シーンは、声優のうまさもあって、普通に泣いてしまいます。
ただし、ようつべで細切れで見ると、です。
これが普通に2期を視聴すると、何といいますか、過剰な演出、ほら泣いてごらん、感動的なシーンでしょ?という押しつけがましさが先に立ってしまい、疲れてしまいます。鼻につきます。つまり、ストーリーに関係なく、泣かせるシーンを沢山組み合わせて作る、という変な造りに変わってしまったわけです。
これは本当に私の感性の問題かもしれませんが、メイドラゴン、ヴァイオレットエバーガーデンでも全く同じ匂いを感じました。京アニのこの視聴者迎合の、悪く言えば視聴者を馬鹿にした感動ポルノ化が本当に気持ち悪くなってきました。
次のセリフ
{netabare} 「さよならはいいたくないです」「じゃあ、言わない」{/netabare}
普通に考えて、昭和かよって感じですよね。ただ、「泣けるセリフ」なだけです。
以前素敵な作品で楽しませてもらったし、あんな事件があったので、なるべく寄付変わりに円盤は購入してきました。が、最近は封も切ってません。このままの制作姿勢ですと…