tinzei さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
シリーズの中ではこれが一番好き
『ボトムズ』シリーズ第六作。
キリコがレッドショルダーを辞めてからフィアナの作戦に参加するまでの間の出来事を描く。
前作から10年以上空いてるから作画の変化も著しい。多少変化に戸惑うけど、今の時代無理やりセル画で描くより、CG使った方が分かり易いし、出てくるのは柔らかい生物じゃなくて鉄の塊だからCGでも馴染みやすい。
前半観た時、兵器のギミックに関してはこの作品が一番かと思ったけど、後半につれてそういうシーンも減ってきたから気のせいだった。
個人的にはシリーズの中で一番好き。異能生命体がテーマではあるけど、陰謀まみれだし前後の話も繋げやすかった。
【各話あらすじ】
1→レッドショルダーを辞めたキリコは惑星ロウムスの最前線にいた。情報省が立てた上陸作戦に参加していたが舞台はほぼ全滅し自分も深手を負う。一方ペールゼンは軍事裁判にかけられていたが無言を貫いていた。すると情報省のウォッカム次官がペールゼンの別の容疑を持ち込む、だが突如ペールゼンが暴れ出し、心の病だと認定され情報省が身柄を預かることになる。重傷を負ったキリコは最前線のガレアデに送られることになった。
2→キリコは負傷した状態でガレアデに送られたまたまいた兵士が面倒を見ることになるが、雑だったため別の兵士が見る。復活したキリコだったが白髪の若い兵士に刺される。二回目にキリコの面倒を見た兵士バーコフが助け、白髪の兵士は尋問されるが理由は分からず。その後キリコは景色を見るため丘へ行くがそこで最初に面倒を見た兵士と遭遇、突如何者かに狙撃され二人で逃げ工場で難を逃れる。その後基地の兵士に助けられ、そのまま招集場所へ行くと、バーコフと白髪の兵士ザキがおり、この二人とキリコと一緒に逃げたゴダンともう一人で小隊を組むことになる。
3→最前線に送られたキリコたちは最後の一人コチャックと合流する。キリコたち単独で谷にある基地の殲滅し大部隊の通り道を確保する任務を受ける。大部隊の隊長に脅されながらもキリコたちは敵基地へ向かう。だがコチャックがへまをして敵に潜入がばれてしまう。激しい戦闘ののち基地を制圧、ゴダンがコチャックにキレるが、隊長に任じられたバーコフが大部隊に連絡を入れ谷に進軍させる。
4→だが基地の地下にいた敵がまだ生きており谷を崩落させる砲台を起動させようとする。ゴダンは敵の止めを怠ったコチャックにキレるが皆で急いで敵を止めに行く。キリコとザキが止めに行き見事なコンビネーションを見せ敵を倒すが砲台は止められず谷は崩落していく。その後騒ぎに気付いたバララントの空襲も相まって進軍中だった大部隊の半分は消え、キリコたちも行方不明になる。基地司令や大部隊の隊長はキリコたちは死んだと思ったが、何と生きて帰ってくる。一方情報省の医療施設に入院したペールゼンは正気になり再びウォッカムと会う。
5→大失敗をやらかしたキリコたちだったがおとがめなしだった。一方ペールゼンはウォッカムからキリコのことを聞かれ拒否したため拷問を受けていた。ウォッカムは部下のメンケンの制止も聞かず死ぬ寸前まで追いつめついに異能生存体について聞き出す。キリコは訓練中火傷を負う事故に遭うが人為的な事故だった。そのことでゴダンに問いただされるが、そこを謎の刺客に襲われる。逃げたゴダンたちはバーコフに連絡を取るがバーコフは黙ったままだった。さらにゴダンが途中で兵士を殺してしまい軍警察にまで追いかけられる。ザキはキリコたちを助けるため飛び出しバーコフも仕方なくついていく。
6→ウォッカムは再びペールゼンを拷問しペールゼンファイルの中にあったキリコ以外に四人について聞く。ペールゼンはキリコ以外にも生存率の高い兵士を選別しており、それはバーコフたちだった。ウォッカムはそれを見てキリコとバーコフたちを一緒にさせていた。ゴダンは最初に自分達を襲った奴を捕まえるが、狙いはゴダンだった。そいつはゴダンのことをシラスコと呼ぶがゴダンは否定し殺す。その後ATの燃料庫に追い詰められたキリコたちは助けに来たザキとだけ合流し対策を練る。だがウォッカム部下の基地司令の命令で燃料ごと爆破されそうになる。キリコたちはATに中和剤を塗り爆破に耐えきって見せる。ウォッカムはそれを聞き基地の放棄を決定。キリコたちの生存に驚く基地司令だったが基地司令のスパイのはずだったコチャックに二重スパイであることを明かされ口封じで殺される。
7→新たな戦場に向かっていたキリコたちだったが輸送機が故障し緊急着陸する。するとスナイパーの狙撃があり、浄化委員会と名乗る連中から死神シラスコことゴダンを引き渡せと言う。実はゴダンはシラスコと言う名前で自分が生き残るためなら仲間も殺すことで有名だった。ゴダンは銃を向け自身を引き渡さないよう強要する。キリコは機長と共に故障の原因とATが射出できないか調べていると副機長が委員会の仲間だと分かる。だがゴダンにより殺され猶予がなくなる。機長とキリコたちは輸送機を無理やり動かしATを射出できる状態にして皆で脱出する。キリコたちはスナイパーたちを潰し、生き残りを捕縛できそうになるがゴダンが皆殺しにする。
8→前の基地でキリコたちの上官だったワップ上級曹長が新しい基地司令に任じられ、小隊にいる基地司令暗殺の犯人を捜すためキリコたちをおって惑星ガラテアにある北の基地へ向かう。キリコたちより先についたワップだったが現地の司令は退却準備をしており、基地に残るのはワップとキリコたちだけだと言う。実は前にキリコたちが起こした燃料庫の爆発で気候が変動し大寒波が迫っており、ウォッカムはそれを利用してキリコたちの生存を試そうとしていた。基地についたキリコたちを威圧するワップだったが、ワップはバーコフが元中尉であることを知り降格のネタを使って基地司令暗殺の犯人を捜せと脅す、だがその時バーコフは気象情報を目にして状況を理解する。バララント攻撃のため出撃した小隊だったがバーコフは気象のことを話し、一緒に逃げようとする。だがバララントの部隊に発見されやむなく戦闘、敵は倒すが逃げる時間を失う。
9→バララントの大部隊が迫るがバーコフたちは大寒波を乗り切る方法を考える。バーコフはコチャックがAT開発に携わっていたことを考えコチャックにATがマイナス200°を乗り切る燃料の配合を任せる。するとワップが現れバーコフがかつて自分の部隊を見捨てたことを暴露しキリコたちを揺さぶるがキリコたちは動じずバーコフとコチャックを信じる。ワップは自分も燃料のスペシャリストなためバーコフの言い分を認めず自分は自分で寒波に対処する。燃料の充填が終わり、キリコは押し寄せるバララント軍をおびき寄せるため単機で出撃し、バーコフたちが援護する。敵の真ん中に来た時、大寒波が起こりバララント軍は全滅しバーコフたちも凍る。ワップのATは凍らず一人動き回り昇進だと喜ぶが、配合を間違えたため自爆しワップ死亡。その後キリコたちのATは再起動してキリコたちは復活、それを衛星カメラから観ていたウォッカムは5人とも異能生存体だと確信する。
10→ウォッカムは戦略会議でギルガメス全戦力での宇宙要塞モナド攻略作戦を立案するが、かつてペールゼンの宿敵だった参謀総長たち軍からは反発を受ける。だが国防相が暗殺されたことで皆がウォッカムに従う。ウォッカムはペールゼンに会い、5人全員が異能生命体だがザキは作られた存在だとカマをかけ確信を得る。そして度重なる尋問投薬でお前は死ぬと宣告し去っていく。ウォッカムは自らキリコたちを招聘し、情報省直轄の特殊部隊へ転属させ待遇を良くする。ウォッカムのスパイだったコチャックは除隊を願い出るがモナド作戦が終わるまではダメだと言われる。休暇を終えた小隊はモナドへ向かう。大戦力ではあったが、モナド攻略の鍵は潜入するキリコたち特殊部隊数十名だった。キリコたちは出撃しモナドへ侵入する。
11→モナド中心部に着いたキリコたちはコントロールを掌握する装置を設置し見事掌握するが、突然地面が消え謎の空間を漂う。モナド内の別の場所へ転送された小隊だったが、バーコフが怯え敵前逃亡しそうになる。周りが止めるが地面が壊れ集積場に落ちる。とりあえず休む小隊、バーコフは謎の現象をクエント文明が関わっていると推察する。ザキがキリコがかつてレッドショルダーにいたことを話し、キリコは仕方なく異能生命体のこと、ペールゼンのことを話す。すると各々がただの臆病者だと罵り始め仲間割れを起こす。だがキリコが皆同じかもしれないと言い、それぞれが異能生命体として自覚を持つ。その後敵が現れ戦闘になるが、自分は生き残ると確信していた各々は突撃して戦うが、コチャックがやられてしまう。
12→コチャックは生きていたが深手を負っていた。だが自分を異能生命体だと思っていたため不用意に突撃し戦死する。コチャックの戦士に怯えたゴダンはまた仲間を裏切ろうとしたが、敵のATに撃たれ深手を負い死亡。するとモナドが揺れ始めキリコはバララントのATからバララント軍に撤退命令が出たことを知り脱出ポッドの確保へ向かう。だが途中バーコフが負傷したため、キリコとザキを先に行かせバララントを道連れに自爆する。ポッドに入ったキリコたちだったが、ザキが訳も分からずキリコを殺しそうになる。ザキは自らを銃で撃ち死の間際自分にキリコへの殺意を植え付けた人間に復讐を頼み絶命。キリコが脱出した後、モナドは大爆発を起こし、ギルガメスの大艦隊も巻き込まれ作戦は大失敗に終わる。失敗の責任を取らされそうになったウォッカムはペールゼンに結果を報告に行くがペールゼンはぴんぴんしていた。実はメンケンはペールゼンの手下でペールゼンはペールゼンファイルを使ってウォッカムにキリコたちを実験させていた。ペールゼンの手のひらで踊らされたことを知ったウォッカムは側近のルスケに撃つように言うが逆に撃たれ死亡。ルスケは歴史にルスケという名前は残らないと言いペールゼンについていく。