退会済のユーザー さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
初恋で人を好きになる理由と過程を丁寧に
原作:押切蓮介「ハイスコアガール」、読了済
物語:1990年代の神奈川県溝の口を舞台に、格闘ゲームを媒介にしたラブコメディ
作画:フル3DCGが逆に味わいのある雰囲気に昇華。
声優:日高小春(CV:広瀬ゆうき)、矢口春雄(CV:天﨑滉平)の泣きの演技が秀逸。特に広瀬ゆうきには小春が憑依しているかと思うほど。
音楽:通常はゲーム音で目立たないが、欲しい時に欲しいタイミングでアコースティックのBGMが入り視聴者の心をざわつかせる。勿論OP、EDも作品にマッチ。ただEDは作品終了後に改めて観ると切ない。
キャラ:原作準拠の癖のあるヘタウマ画。最初は拒否反応が出るかもしれないが、見慣れてくると愛おしくなる。特に女性が皆美人にみえてくるから不思議。
視聴ポイント)
恋心の変化する過程の描き方が丁寧で秀逸。主人公とWヒロインが格闘ゲームを介して、各々異性に興味を持つ。
興味を持つ理由は様々、憧れや同胞意識、救世主として。
そして興味が淡い恋心へ変化。更には抑えられない恋心へ発展。
(恐らく)各々が初恋であり不器用で、ブサイクで馬鹿正直で思慮深さも無い。
だが、そのストレートさが僕たちの心をわしずかみにする。
キャラの見た目とゲームということで、敬遠する方もおおいと思うが是非観て欲しい。損はさせない自信はある。
原作リスペクトを貫いており、原作を超えるほどの完成度は「四月は君の嘘」以来かと。
監督である、山川吉樹さん初め制作スタッフの「ハイスコアガール」愛をひしひしと感じる。
なおハイスコアガールは3部構成となっている
①ハイスコアガール(第1期):主人公・ヒロインの小学校6年~高校1年夏
②ハイスコアガール(EXTRA):高校1年夏~高校1年冬(服装より類推)
③ハイスコアガール(第2期):高校1年冬~高校2年夏
{netabare}
第1期(私的)見どころ
第8話
ゲーム大会の対戦をきっかけに春雄と大野が殴り合いの喧嘩。
喧嘩の途中、矢口が以前大野に渡したおもちゃの指輪を今だに大切にしている事に気付くシーン。
第12話
日高が自分の感情を抑えられずに、春雄に好きであることを告白するシーン。
※花火大会の日だが、春雄は全く花火に興味を示さないことを、
覚えておいて欲しい。
後々の話でこれの対比が出てきて、ものすごく切なくなる。
{/netabare}