take_0(ゼロ) さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
熱い、熱いとは聞いていたが・・・
なるほど、熱い、熱いと聴いてはいたが、なるほど・・・。
正直・・・、好きか嫌いかで言うと物語は好き。
全体的な雰囲気は、苦手・・・かなぁ。
特に「ガンメン」が苦手で・・・w。
「熱い」とか「熱血」的な面よりも、人間的なつながりの方が印象に残ったかな。
総合的に観ると、アニメとしての要素を非常に多く含んだ作品だと思う。
少年期~青年期への(キャラ自身の内面の内面も含む)成長、仲間だったものが立場が変わった時に起こる確執と衝突とジレンマ、敵だったものが味方に、ちょっとした色恋、喉元過ぎたら情緒的に変遷する民衆、大切な者の為に命を懸ける仲間、自らの存在に対する本質的な問い、そして大切な人たちとの別れ・・・。
イメージの近いものを探すことに意味があるとは思わないけれど、勢い、狙ったレトロ作画、昭和臭い演出、後にわかるスケールのドでかい真実…、キャラクターのカラーもかな。
私的には「キルラキル」が頭に浮かんだ。
この作品が作られたのは2007年(平成19年)との事、昭和、平成~とアニメを観続けてきた者にとっては、いろいろとオマージュとなる作品も浮かび、そういう意味でも楽しかった。
物語については、そうだなぁ、いつものことだけど、説明するつもりはないかな。
作画については、昭和な感じでのスタート、ある意味ではアニメらしい。
青年期に入ってからは、キャラとか敵のオブジェクトなんかは今風にもなってきたけど、演出面ではやはり昭和を感じるかな。
古き良きアニメ作画って言ったらいいすぎだろうか。
キャラクターについては、それぞれが、それぞれの魅力を持っていたといってもいいでしょう。
ただ、特別にそれほど魅力的と特筆できるキャラは少なかった気がしました(私の価値観的にです)。
その中で、やはり、上げておかなければならないのは、主人公シモンが少年期にアニキと慕っていたカミナでしょう。
私的には、ちゃらんぽらん具合が苦手なキャラだったりしたのですが、一本筋がとおっており、人を強くエンカレッジするキャラクターだと思います。
・・・物語の中では、比較的早く退場してしまうのですが・・・。
物語の間中、味方、仲間、敵を問わず常にカミナの影響力を感じるんですよねぇ、それはもしかしたら、視聴をしている私たちについてもいえるかもしれません。
結局、最後の最後まで、カミナアニキのマインドが仲間を支え続けているんですよねぇ。
私的に、こんなキャラクターは記憶にありません。
本当に不思議な魅力を持つキャラクターだったと思います。
私的に、苦手な要素も含む作品だったので、
超高評価と言う訳にはいかなかったのですが、色々な矛盾や「あれ?」とか「おぃおぃw」とかいう思いを吹き飛ばすだけの勢いと熱量を持った作品だと思います。
2クール相当あると思いますので、ボリュームのある作品です。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。
最後の敵?と勝負を決めるときにシモンが言った。
「人間はそんなに愚かじゃない・・・」
他にも、このセリフを言ったキャラはたくさんいます。
本当に、ホントウにそうだといいのですが・・・。