匿名係長 さんの感想・評価
3.3
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ドラえも〜ん゜゚・*(;∀;)゜゚・*
ドラえもん3D作品。
ドラえもん屈指の名作、帰ってきたドラえもんを筆頭に雪山のロマンス、結婚前夜などが全部入れされた作品です。
泣くための作品ですね。
しかーし!
少しだけ言いたいこともありんす。
これらの作品は大山のぶ代さん時代のアニメ作品でも視聴済みなので、今作品との差異がはっきりと分かる。
簡単に言ってしまえば、のび太の魅力についての描写が少ないのではないかという個人的感想です。
ダメでドジなのび太くん、取り柄が無い様に見えるが、誰よりも優しい心を持っているという描写がもう少し欲しかったかなと。
過去の結婚前夜では、未来においてもどこか抜けてるのび太くんのままだが、迷子の猫を飼い主に届ける、先生に上着を貸す、踏んでしまった花に添え木をして謝るなど、これでもかというほどのび太くんの優しさが詰め込まれています。
だからこそ、しずかちゃんのお父さんの「人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ」という名言が際立ってくると思うんですよ。
帰ってきたドラえもんの、最後の夜にのび太くんがドラえもんに1人で何でも出来るというシーンが無かったり、のび太とジャイアンの決闘シーンで何度も立ち上がり、ドラえもんを安心させようとするのは同じなのですが、微妙なセリフの違いや、のび太のジャイアンへの攻撃とか、何か違う感が漂ってしまっていた気もするのです。
過去作品ではウソ800でスネ夫とジャイアンに仕返しした後に「今のは全部ホント!」と言ってしまうのび太くんの優しさが見れたり、帰ってきたドラえもんの「うん!」とか、ラスト、嘘をついたことへの謝罪に来たジャイアン、スネ夫、心配で一緒に来たしずかちゃん。
風呂敷いっぱいのどら焼きを持ってきたジャイアンが涙ながらに悪かったよと抱きつくシーンが個人的に印象に残っており、大好きなシーンでもあったのですが、やはり今作品には無いですよねw
原作や過去作品を知らない方は違いも楽しめますし、是非そちらも視聴してみてほしいです
原作リスペクトと言えばそれは間違いないと思うのですが、今一歩で私の涙腺はぶっ壊れ、ミイラになっていたことでしょう。
酷評気味ではありますが、ドラえもん屈指の名作たちが綺麗にまとめられており、一本の映画としての完成度はかなり高いと思います。
実際、過去作品の思い出補正が含まれていたとしてもかなり泣かせていただきましたw
声優さん達が一新され、最初は敬遠していましたが、新しい映画なども素晴らしいものが多いですね。
ドラえもんは世代を越えて愛されるべき作品だと改めて感じました。