nyaro さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
分析したら負けなんでしょうけど…
評価点上がりませんね、ここのシステムでは仕方ありません。まあ、この数年でNO1ギャグアニメの地位は不動だと思いますのでいいでしょう。
原作17巻とスピンオフ(網羅はしてませんが)既読です。お気に入りはアイリス(アニメでは出番なし)とエリス様です。もちろんめぐみんもいいですがちょっとめんどくさい感じがマイナスポイント。
分析したら負けだとは思いますが、自分がこのアニメシリーズ(+ラノベ)で感心したポイントです。
カズマと女性たちの関係がいいですね。アクア様とははっきり恋愛関係にならないことがわかる一方、めぐみんとダクネスとの三角関係になっているわけですが、この関係を心の問題ではんく、エロい行為に置き換えているので、カズマの度胸の無さと下衆な部分があいまって、ギャグになっています。 ハーレムものを逆手にとって、面白さに変換できているのでしょう。ドロドロになりづらいですし。
3人のヒロイン?の性格付けも、酒と金と宴会、エクスプロージョンと食欲、マゾと仲間、というはっきりした欲望=弱点を軸にしているので非常にプレイヤーとして活き活きと振舞ってくれます。女神、紅魔族、貴族という身分もそれを後押しします。
また、転生ものでありながら、うまく「日常もの」に置き換えています。冒険や事件もありますがそれは味付けであり、基本的には4人の間の関係性+サブキャラ(ゲストキャラ)で動きます。とはいえ、冒険もうまくエピソードに取り入れているので、部活ものみたいな雰囲気になっています。
加えて、メインの敵である魔王軍の役割を壁の維持の役割ということにして、魔王軍の個々のキャラを単なる我儘な強敵に置き換えているので、彼らがどこかに旅たたなくてはならない理由がないわけです。だから、同じキャラ、同じ町、同じギルドにいると言う安心感につながっています。
これは演出になると思いますが、カエルに喰われているところ、カズマのつぶやきやスティール、エクスプロージョンの大げさな演出、ゴッドブロー・花鳥風月・泣き、マゾネタ等々個々のキャラのルーティンが確立しており、視聴者の楽しみになっています。
最後に、カズマが能力もないのに次第に認められ、女性3名+エリス様や原作では王女様その他大勢の自分よりはるかに強い人々を従え、大活躍する。その痛快さも見どころなのでしょう。