CiRk さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
良くも悪くも良作
AIの主人公が100年後のAIによる反乱の阻止のため、奔走する話。
序盤の方は自分が今まで見たアニメの中でのTOP10に入るかもぐらいに思ってたけど、最後の方で失速したかな。6話ぐらいをピークに下がっていった感は否めない。
(作画も6話ぐらいがピークだったし)
とは言え、☆評価の通り全体を通して良かったとは思う。
けど、それ以上のポテンシャルがこのアニメにはあったかなぁと結構残念には思ってる。
正直、話を作画と演出で誤魔化す作品感もあるけど、誤魔化されてたとしても面白かったことには変わりない。
{netabare}
基本的にこのアニメは2~3話完結の話が描かれますが、どれも先の展開が読めなかったり展開に意外性があって面白かったです。
加えて時折入るアクションシーンは作画がすごく、非常に熱かった。
特に6話のラストシーンはほんとに素晴らしかったと思う。
作画を活かしたアクションシーンにバックでOPを流してめっちゃ盛り上げたのち、話としてはすがすがしいバッドエンドに持っていくから、温度差がめっちゃあって、見終わった後喪失感がすごかった。
話で言ってもこの回が一番良かった。ここまではシンギュラリティ計画の実行に結構後ろ向きでもあったvivyが自分から任務を遂行すると決断するところとかめっちゃ盛り上がった。
AIと結婚したがってた人がそのAIの後を追って自殺するという何とも報われない儚いバッドエンドもほんと良かった。
バッドエンドが好きってのもあるだけに、5話と6話の話に関しては最近のアニメで一番好きかもしれない。
7話から9話のオフィーリアの話も良かった。オフィーリアというよりはディーバがvivyの人格に別れを告げるシーンは良かったと思う。自分は泣けなかったけど、このアニメの一番の感動シーンは別れを告げた後のあのライブじゃないかな。
キャラとしてはマツモトが魅力的なキャラ(?)でよかった。ジョークじみた言い回しが面白かった。
松本博士ももう少し掘り下げが欲しかった感はあるけど、vivyのことを大切に思ってるいいキャラだった。
本筋の話に関しては最後の方が少し残念感が否めない。
AIの反乱の目的、松本博士がvivyを指名した理由が普通過ぎた。トァクが仲間になってる理由も良くわからない。
普通であって悪くはないけど、前半で自分の中での期待値があがってたせいなのか肩透かしを食らった。
2~3話完結の話は意外性があった分どうしても。
それとあんまり人間が描かれないせいか、味方のAI達はなぜ人間を救おうとしてたのかがあんまりわからなかったかな。
vivyは歌で人間と沢山接してきたからだと脳内補完はできるけど。
最終回はこの作品で一番駄目な回だったかな
と言っても、70点ぐらいの出来ではある。
最終回で唐突に序盤しか登場してないナビとモモカを出すのは何かなぁ。
もう少しナビの出番がここまでの話でほしかった。
締め方も歌って解決というベタな感じだし、作画も6話で使い切ってか、6話ほどのアクションを期待してしまうとどうしてもガッカリ感が拭えない。
あと、お涙頂戴がちょっと滑ってたかな。
肝心の歌があんまり上手くないから盛り上がりに欠けてたせいって言うのもあると思う。EDであれだけ引っ張ってたのに。
あそこでOPレベルの曲が流れてたらもっと評価されてただろうに。
ただ、エンディングで人がAIを蹴っているところ等、結構細かいところまでこだわってたのはさすがだと思った。
ラストをハッピーエンドで締めたのは個人的には正解だったかなぁと。
それと、5chだとやたら設定に突っ込んでる人が多かった印象があるけど、個人的にはそんなにガバガバには感じなかった。
結構自分はガバは気になって、多すぎると萎えるタイプなんですが(最近で言えば86や無能なナナ、近い作品で言えばプラメモなど)
単純に話が面白いからそういう設定にはあんまり目がいってないだけ説はある。
さすがに、アクションシーンとかで粗探ししてガバガバだと主張してた人にはそれは違うだろ...って感じた。
タイムパラドックスに突っ込むのもそもそもタイムリープ自体がフィクション要素って時点でナンセンスだしね。
ただ、AIが人間っぽすぎるとは思ったかな。
ヴァイオレットの主人公ぐらいには感情がない風にしても良かったのにとは思う。
どうせ後半で技術の発展のおかげでディーバのように人間と変わらないレベルになるんだし。
しっかりしたSF設定、世界観を求める人にはあんまりなのかな?
曲に関してはOPの「Sing My Pleasure」はめっちゃよかったけど、作中の歌があまり上手くない。
肝心な部分だからもっとうまい人にやってほしかった。
↓一話ごとのメモ的な
{netabare}
1話
なんか面白そうな雰囲気 未来から来たAIマツモトが未来で起こるAIの暴走を阻止しようとする話。が題材はありがちだけど一話の引きは良かったと思う。
命名法からAIに人権を持たせる話につながってそこから暴走につながるという説明も納得できてよかった。議員がポンコツなオチも面白かったしw
2話
退屈しないで見られる。命名法がなぜ成立するのかとかなぜあの議員を殺せば成立しなくなるのかとか合理的な理由あってよかったし、アクションが作画も良くてめっちゃよかった。
3話
実はマツモトがAIの発展をはやめようとしている黒幕説。一話からもう15年も経過 AIにAIっぽさが全然なくて人間に見えるのがこのアニメの欠点。
4話
結構グロい感じなのもプラス要素。ノイズが入る演出もいい。戦闘もかなり動いてる。電卓にしてやるとかこのアニメ言い回しがおもしろい。
いいシーンはあるんだけど、なんかAIっぽくねぇなぁって思ってしまってちょっと冷めてしまうなあ。それでもエステラとエリザベスの最後はかっこよかった。
5話
やっぱ松本は敵でAIを発展させようとしている立場なんだろうか。AIが宇宙ホテルを守ったってなるとそりゃAIは拡大するしね。
けど、今回の内容は島の昨日を停止させる、とこれまでと違って明らかAI縮小になるか。
そういやこのアニメ、主人公の必要性もよくわからないなぁ。松本だけでよくない?AIが人間を喜ばせようとしてるけど、全然喜びそうな風にはなってないのなんか悲しい。
またトァクか...あの人キーキャラだったりするのかな。
6話
結婚したがるAIってもう感情あるじゃないかw 細かいところは気になるけどとてもいい話だと思う。
今まで迷いがあったVIVYが覚悟を決めて自分からグレイスを壊すと宣言したところは良かった。冴木さんは不憫だけど...。
最後の方の挿入歌が流れてのアクションシーンが劇場版クオリティですごかった。
都合よくグレイスが生き返ったりせず、冴木が自殺するという後味は悪いが最高のバッドエンド。島の停止、結婚の阻止と今回は確実にAIの発展の阻害になって目標は達成する。
犠牲を厭わず、任務を遂行する話は大好き。アニメでこういうのは最近あんまりないしね。一話一話の内容が濃い、今季の安定した良作だと思う。
7話
主人公めっちゃキャラ変わりすぎ 結局AI技術進んでるのかよ なんか一期に萌えアニメっぽい雰囲気になった。
AIっぽくないとか最初のほう言ってたけど、ほんとにAIっぽくなくしたらこういう風になるんだな。AI技術の進歩の賜物かな。
ウイルス感染が流行っているw 時々入る松本のジョーク好き。 今期歌詞なしED多いな
8話
そこまでで歴史を変えまくってても正史は不変なのか? 松本が出し抜かれるのはAI技術ももう松本の頃に追いついてきたからか。
オフィーリアが豹変した。ノイズの演出がすごい。 最後にあったのは誰だろう。たぶんすでに登場してるんだろうけど覚えてない。
9話
マツモトが無能。この時代には早すぎる武器とかも出てきたし敵対組織もあるのか?話あんまり理解できてないけどアクションがとにかくすごいw
今回あんまり理解できなかったからあとで7話ぐらいから見直さないと。
10話
博物館送りにされてるけど人権は何処に...。 ディーバの人格消えたからか?やっぱりもう歌えなくなったのか。
ED最後歌詞ついてくれるのか? 修が松本博士なのか。時もかなり進んだなぁ。結局計画は失敗か。
11話 これはもう一周かな?松本博士もうちょっと掘り下げ欲しかったかなぁ。アーカイブにアクセスして大丈夫なんか。次回面白そう。
12話
動機が普通だな。明かし方があっさりだったってのも問題か。松本がVIVYを指名した理由も普通だ。歌にプログラムを載せるってなんだw
100年前から全然技術が進んでない風に見えるのも人間がAIに依存してたせいってこと?
マツモトが急に真面目になるのもなんか違和感。もっかいやり直し。最初からじゃないから超展開になることはないか。
博士死ぬのか...。今回微妙だったな。最終回コケないでくれ。
13話
何で記憶受け継げてるんだって思ったけど、記憶受け継げる代わりに100年も戻れなかったのね。ナビとモモカ無理やり出す意味あったかな。
結局歌って解決か。アクションも正直6話ぐらいのものを期待してた。エンディングでAIが人蹴ってるけどまあそうなるよね。
vivyと松本何年後に復活したのかはわからないけどハッピーエンド、意外。
{/netabare}
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