P さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
わかります…
わかりますという言葉がとてもしっくり来た作品でした。
タイミングや響き、何より声がいい。
抑揚の付け方なんかも流石だな、と。
個人的には、終わり間際の荒ぶったキリンの「わかりますっ」が1番心に響きました。
一方で、キャストの方々の歌にはあまり惹かれませんでした。
うーん、ここの評価が難しい。
声優と音楽の両方にかかっているけど、どう影響させたらいいものだろうか…
基準がわかりにくいので、適当にします。
話としては、キリンが話しているのをタネも仕掛けもなく貫いたのが良かったです。
最後までミステリアスなままでした。
下手に説明されてたら多分萎えていたでしょう。
ラストのひかりが幽閉されていた世界観も良かったです。
ファンタジーのような、人工物のような…
バトル要素はおまけ程度かな?と思っていたけど、なかなかに引き込まれました。
ランキングを使っていて、主人公の成長がわかりやすかったです。
はじめに華恋が、ひかりを助けながら委員長を倒す。
次に華恋が首席に一度負ける。
首席の独壇場かと思いきや、バナナ最強設定からの、ひかりが来る前の世界は長い事タイムリープしていた事実をぶっ込む。
バナナをひかり→華恋の順で倒し、最後はタッグマッチで、華恋が首席にリベンジを達成する。
ハッピーエンドかと思いきや、タッグを組んだひかりと華恋で戦わせる。
周りのキャラの戦闘も悪く無かったのですが、上記流れが心に残っています。
更に、キャラの成長や心情に合わせて、歌劇の解釈や方向性が変わっていくのが、よく出来ているなと感心しました。
始めは、演じるキャラとして、という視点だったので、劇内の話は若干流していました。
しかし、キャラに重ねている所があるのだと気付いてからは、少し後悔しました。
そういう意味では、二度楽しめる作品なのかと思います。