masamasa68 さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
こんな話は初めてだよ!
最終話視聴完了。
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えーと、これってハッピーエンドなのか?
ここまで難解な話は近年まれに見ると思うのだけど、
皆さん満足気なのは本当に理解して居るんだろうか?
自分だけが分からないのかと不安になる。
富野作品のように説明台詞を極力排した作りとも違う。
むしろ説明はし過ぎる程している、なのにさっぱり分からない。
分岐後の世界で何どう変わったのかをちゃんと説明しないから、
説明が相互に矛盾して聞こえるんじゃないのだろうか?
つまり、難解と言うより混乱した話。これは意図的な物なのか、
作者脚本家の構成力の不足によって起きている事なのか、
もう数度見ないと理解できない。
・・・もっと端的に言えばピューと吹く!ジャガーの番外編の
超展開の茶番劇を13回かけて見せられた印象だ。
感動的な歌でまとめれば良いと思ってんのか???
以下を含めて、全話見直してから総論を書こうと思います。
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自分はリゼロはそこそこ気に入っていたので、その原作者と
シナリオライターの新作と言うとで多少は期待して見始めたわけですが、
8話まで見た所、余りにも謎だらけで訳が分からず、
メモを取りつつ見直し、wikipediaを読み込んだ所
自分が見て感じた違和感や想定した疑問や謎の多くは
設定としては存在して居る物の、
その後に画面上では特に説明しないまま進んでいます。
これは単なる作者の視聴者に対する甘えによる意図しない説明不足なのか、
叙述トリック的なミスリードなのか、まだ判断しかねています。
wikipediaによると
「アニメでは、SF設定はあくまでドラマを盛り上げるためのものとして難解な設定は極力排除する方針」
だそうです。自分にとって難解だったのはこれが原因だったのです。
とにかく描写に対する説明がほぼ無い、近年の深夜アニメでは中々に無い
レベルでだ。だから、どう考えても必要な説明が無いまま物語が進む。
これはスマートな描き方で、分かる奴には分かる的な奴なのだろうか?
自分には、ただただ不親切としか思えない。
他の人の解説でも、自分が引っかかる部分に関する突っ込みが無い所を
見ると、気にならないのか、わざわざ説明するまでも無い当たり前の描写として受け止めているのか、何とも判断できない。
皆さん思いのほかSFリテラシーが高い訓練された視聴者なので。自分だけが置いてけぼりなのかもしれない、という恐ろしい事なのかも?
原作小説が出ているので詳しくはそれを読めとの事なのだろうけど、1クールにまとめるために無理やり端折っている結果なのでは?。
脚本家との共同執筆何だからもう少しうまく纏められなかったのだろうか?
原作は未読ながら、もう少し尺が有れば
アニメ版のような不自然さは減り
もう少しはマシになったかもしれない。
さほど期待された企画でも無いためか、ケチった作りになったのが
仇になったとしか言えない。
作者の説明によると、あまり本格的なSFにするつもりではなく
、泣かせ話の香り付けとしてのSF設定だと言うのに、
説明が不親切なために、こちらで解釈せざるを得ない。
その為にやたら密度が高い印象を受ける・・・
この場合はあまり褒めらた物ではない。。
ことさらこの作品だけが悪い訳では無いのだけど、
一話からほぼ出オチでデトロイトビカムヒューマンでウォッチドッグで
攻殻機動隊でターミネーターでマクロスだったから、
もう少しSF寄りかと思って考察をしたが、全くの肩すかしだった様です。
それらの設定や謎は先行諸作品からの
さほど工夫の無い引用であり、あくまでも味付けに過ぎない。
だからと言ってリゼロ程にキャラの魅力も無く、
感情の盛り上がりも無い。
この期待外れ感は、自分にとってはSFだと思ったのに
SF的解釈を試みた自分の選球ミスによる
空振りと言う事なのだろう。
詰まる所、本作の趣旨はVivyやAI達の健気さ涙して、
抱きしめてやりたくなると言った劣情を催させると言ったような
ソフトポルノの類と言う訳です。
。
「憐憫の情という物に催淫効果が有るとは知らなかった・・・」
ハインライン著「ヨブ」のセリフより。
感動を強要する作品を近年感動ポルノと呼称するは、正にこれ。
安易に感動する事無かれ、容易に感情移入する事無かれ。
それは下卑た行為です。
オチも大体当方の予想を大きく超えないでしょう。
残りの話数で自分の想像をはるかに上回る大逆転が
起きる事を期待します。