kj さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ウマ娘スクールアイドル論
論、てほどじゃ全くないけど。アニメ二期が終わって勢いでそのレビュー書いてから、再度二期見直して、さらにアニメ一期も見直して、一期二期共通のレビューというか感想。あと、アニメ見返してる間に今までソシャゲなんてやったことないのにゲームも始めてしまい、かれこれ2ヶ月ほどやり込んでるくらい、ウマ娘にハマってる状態なので、贔屓の引き倒しにはなる。
そのゲームの中の「ストーリー」、3Dアニメ?もテレビアニメ同様面白いし、なんならそこも含めて
スクールアイドル、というのはラブライブを参照している。そもそもウマ娘に出会ったのは一年前、2020春に、ラブライブサンシャインとウマ娘一期が再放送でやっていて両方ちらちら見ていた頃。ラブライブは見ていてなんかもやもや。とはいえ、きらきら女子の頑張る姿に泣かされたりしたけど。
ただ、やはりラブライブのきらきら、は空虚で実体の無いものに思える。それこそがアイドル性の本質かもしれないけど。対して、ウマ娘のきらきらは、レースにおける速さ強さという実体を伴うもの。トレセン学園というスクールはそのきらきらを追求するためにある。なのでウマ娘たちの活動はスクールアイドル活動ということになる。
この辺りが明確に描かれて、自分が上記のことに気付かされたのが、きらきらを追求するカレンチャン。2021年4月初頭にゲームに実装されたが、ゲーム中のストーリーで、インスタ女子風なことをしつつも、きらきらには速く走ることが含まれることが彼女の心の強さとともに描かれていた。
このように考えるとアニメ一期の冒頭にあってその後鳴りを潜めた形になるウイニングライブが意味不明だったし、アニメにおける位置付けは今でも微妙に感じるけど、レースにおけるウマ娘のきらきらを、再度音楽で再生しているものとしてとても意味のあるものに思えて来る。というわけでゲームではたまにライブを見たり、YouTubeに上がったアニソンの動画をよく観てしまっている自分が居る。
脇に逸れるけど、アニメにおけるウイニングライブは、二期ラストのナイスネイチャのサイドでのパフォーマンスには泣けるけど。もちろんトウカイテイオーが主役ではあるが。ナイスネイチャといえばウマ娘効果もあってかバースデードネーションのクラウドファンディングにかなりの金額が集まっているようで。
閑話休題。ウイニングライブの意味、これは逆に音楽の力の証でもある。ある出来事、それに伴う感情を再度甦させるものとしての音楽。ライブ(生)、再生、とは言い得て妙。というわけで、そこまで含めてウマ娘たちはスクールアイドルなのだと思う。というか、原作の競走馬たち自体もアイドルホースと呼ばれたりしているわけだが、そのことはそもそも「アイドル」とは何ぞや、という考察に繋がって行く。…ここでは止めておくが、そんなことをつらつら考えさせられたアニメだった。
ところで、ラブライブは色んな学校でスクールアイドル活動しているようだが、ウマ娘も、アニメでは二期とも中央のトレセン学園が主な舞台になっている(一期でハルウララが地方巡業する様子があったが)、コミック版ではオグリキャップを主人公に地方のトレセン学園(≒地方競馬)の様子が描かれてるみたいで、試し読み出来る一話だけチラ見しただけだが、興味深いし、「原作」のコンテンツ力と、チームウマ娘?の料理力が窺えるような気がする。アニメ三期やゲームの今後の展開を楽しみにしたい。
それにしても、アニメ一期単体で見ると完全なオレタタエンディングだが、結果的にその後にちゃんと繋がっていて、これだけ楽しませてくれているのは、プロジェクトを継続させたCygamesに感謝するしかない。
これはアニメ一期終わってからの空白期間での、ゴルシのYouTube(ぱかちゅーぶ)での活躍も大きいのでは、と思ったりする。当時は知らずに最近になって昔のを観ているだけだが。最近でも2021年のゴールデンウィークをゴルシウィークとしてジャックして盛り上げたりしている。CV上田瞳さん、青二の養成上がりの新鋭みたいだが、凄いとしか言いようがない。他のキャストも絶妙。ナイスネイチャとか、ナイスネイチャとかw
てわけで、各キャラを生き生きと演じていた声優の評価点も高め。