nyaro さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
他人の夢に乗っかったJK集団?ケッ、と思ってたら、泣きました。
「宇宙よりも遠い」という題名で南極への困難な道のりに立ち向かうための、どこかの合宿所でテストや勉強、体力作り…など宇宙飛行士ものと似た話を想像していました。
それぞれ南極を目指す目的を持った様々なライバルとの戦い、みたいなアニメだと勝手に思い込んでいました。
ところが、1人のJKの夢に乗っかって、なんとなく日常を面白くしたいレベルのJK集団でした。
リアリティの無い話で、あれよあれよと、南極に行けることになってしまいます。
女性比率の高い平均年齢低そうな大学生みたいな集団が、南極に軽ーくついてしまいます。
でも、面白いです。第1話だけは、えーJKの集団もの?となりましたが、いやいや脚本が素晴らしいんです。
「南極観測隊」設定をきっちりしてそこをクローズアップする「宇宙兄弟」とか「ふたつのスピカ」みたいな話だったら、かえって全然面白くなかったかもしれません。
5話までは、まあ、JKがわちゃわちゃ騒いでる、ご都合主義と取る人もいるかもしれませんが、特に7話以降の話はどれも本当に意味があるストーリーで、泣くことに口惜しさを感じないというか、感動ポルノとは対極にいるような…
あ、シンガポールの話だけは必要だったかなあ、と思わなくはありません。
10話から13話を見られて本当に良かったです。
母の話で一本筋が通っているうえに、個々の人間のドラマが程よく押しつけがましくなく掘り下げられています。
作画がどうことか、設定のリアリティとか、話とキャラが良すぎて、ちょっと評論する気になりませんが、南極にいって、アニメのレベルが上がった気がします。南極の風景とJKたちの活躍が本当にマッチしていました。
見られて良かった、と素直に思えたアニメでした。