よ! さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
一話目から終盤までの引力弱すぎ。設定が苦しい。
結論から言いますと、一話目と終盤の二話以外、冗長過ぎて眠くなり、見続けるのが正直言って苦痛でした。
最後まで見て、表面的な話だけを素直に受け止めれば、それなりの満足感は確かにあるのですが、ラスト二話でのネタばらしを引き立てる為の迷彩を施すのに力を割きすぎ、視聴者を惹き込むのにちょっと失敗してるように感じました。あくまでも個人の感想ですが。
小説などの物語では、物語の結末を読者に読み当てさせない手段の一つに、意味深に見える無駄なエピソードを挟むという手があります。
この物語の場合、主人公の記憶喪失という設定がそのエピソードのようなもなのですが、そもそもこれが要らない。最後まで見た者の感想としては、主人公の人間性を鑑みると、コイツそんなヤワな覚悟で生きてないじゃんと、かなり矛盾を感じました。
主人公に記憶が無いから彼本人が何をしたいのかは本人ですら分からないわけで、見ているこちらは余計分かりません。序盤から中盤にかけてはその本人の記憶探しに終始するわけですが、物語の道筋が不明な状態で見ている視聴者側への説明エピソードが不足し過ぎ。ヒロインが主人公に心惹かれることとは全く無関係な彼女の複雑な恋愛事情を見せられても、結局それが滝沢に恋する動機には繋がらないし、コチラとしては何を見せられてるのかサッパリ。そりゃ退屈で苦痛ですわ。もやもやしっぱなしでスッキリする瞬間が無い物語なんて、コーヒー水抜きですわ。今の所ずっと苦いけど、これいつか美味しくなるの?て感じ。
{netabare} これはいつか面白くなるのだろうと見続けた結果、最終的にもやもやは晴れました。晴れはしましたが、よくよく考えれば主人公の人間性って、辛さに耐えかねて記憶消すような弱さがイメージし難い、自己犠牲を全く厭わない天然の英雄じゃないですか。主人公がどうしょうもなく良いやつってのは見てるこちら側としては気分の良いものですが、物語をじっくりと考えてみると、欠陥が多過ぎ。
物語とは全てファンタジーです。
全て創作物です。
人が作った創作物である限り、小さな矛盾や欠陥はあって当然です。
誰かの頭の中の妄想なんですから。
そこに現実を求めるのは馬鹿げてます。
しかし、物語に於いて、その物語の中核を担う設定には強い説得力が絶対に必要。読んだ者に、「そうするしか道はなかったよね」と思わせなくてはならない。
彼が記憶を消す決断に至る説得力はこの物語に於いて最も大きな要素ですが、彼が記憶を失わなくても同じ行動を取るであろう説得力の方があまりにも強過ぎる。この方、裏切られたくらいで記憶消しますか?そもそも彼、裏切られたと思っていますか?という話。そんな風に思わせる所がこの主人公の最大の魅力なんですがね。なんとも歯痒い。{/netabare}
この物語には続きがあるので、そちらを見ればこの感想が変わる可能性は大いにありますが、このテレビシリーズを見た現時点では、私の感想はこんな感じです。
作画と音楽はとても良い感じです。
一話目のオープニングでオアシスが流れた瞬間、「ああ、これ音楽は星5確定」思いました(笑)
アニメのオープニングにオアシスは無いという先入観がどこかにあった自分としては、良い意味で裏切られました。