レオン博士 さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
月曜日、学校に行きたくなーいー
【紹介】
世間の人間関係に疲れた人たちが30人くらい集まって、バスツアーで人里離れた秘境に移り住んで人生をリセットしようとする話。
設定とかつかみはとても良いと思うんですよ。
なんかすごく面白そうって1話の時点では思いました。
【音楽】
よかったのは挿入歌の運の悪いーヒッポポタマスの歌。
あれがかなり耳に残る電波ソングでなかなかツボだった。
というか、たぶん1年後にはこの歌のこと以外忘れてそう。
なんでこれから新生活をスタートしようっていうときにあんな縁起の悪い曲をノリノリで合唱するのかわからなかったので、もしかして怪しい宗教の洗脳ソングなの?って思いました。
こんな怖い歌詞の唄を、笑顔で合唱するのが怖かった
【シナリオ】
題材はとても良いですが、良い題材をことごとく台無しにするシナリオがとにかく残念でした。
{netabare}
なにか重大な秘密や敵がいるのではないかっていう恐怖に支配され、疑心暗鬼になる彼らの様子が見どころのサスペンスアニメなのかなって思って期待して視聴していきましたが、思っていたのとだいぶ違っていてがっかりしました。
また、いろいろと訳ありっぽい伏線もたくさんあったけど、そのほとんどは最後までただ謎のまま終わり、あの描写は一体なんだったの?って思うことがいっぱいあった。疑心暗鬼を演出するために入れたフェイクなんだと思うんですけど、期待値をあげるだけ上げて、特に意味がないっていうのはなかなかに酷い。
{/netabare}
【キャラクター】
キャラクターが多すぎるのとモブが目立ちすぎる。
ほとんどのキャラクターはまったく掘り下げられず、ただ騒ぎ立てて事態をややこしくするだけの役割しかなく、いてもいなくてもどうでもいいただのガヤになっていたのは残念。
初対面の人間がいきなり一か所に集まって共同生活し始めたらああいうまとまりのない集団になりそうだから、ある意味リアリティがあるけど。
モブならモブでいいので、それなら目立たないようにさせたほうがいいかな。
モブがそれなりに目立つので、外見で気に入ったキャラいても最後まで存在感ないまま終わったり、結構掘り下げされてるキャラが埋もれたり何もいいことなかった。
{netabare}
キャラクターそれぞれの動きとかセリフにリアリティがなくて
なんでこの人はこんなことをするのか疑問に思っても、最後までその理由はわからないまま。
特にヒロインがみんなから怪しまれているのに無駄に不審な行動を続け説明も弁明もしないのがなんで?って思った
掘り下げが足りないうえに、行動も変で、人の嫌なところばかりがしっかり強調されるのでキャラクターが好きになるどころか嫌になるばかり。
もともと社会に適応できない人の集まりだから当たり前なのかもだけど、あんまり見ていたいものじゃなかった
{/netabare}
【総評】
説明不足の置いてけぼりをされるもどかしさ。
キャラが多いせいでなかなか話が進まず、いつまでも話が進まないやり取りが続く。
キャラクターは5~6人くらいにしてもっと一人一人の過去を掘り下げて、心に抱えた闇を克服する試練や、仲間割れなどを丁寧に見せていけばいい作品になったかも。