元アニメーターのオジ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:今観てる
原作に忠実。それだけに切ない…
架空の世界ではあるが、日本の飛鳥~奈良時代初期に相当する時代設定を舞台にした物語。
作画も時々手抜きが見られるものの、全体的に丁寧に描かれている。
ストーリーは超越的な存在が観察目的で造り出した「刺激を受けて進化する球体」をこの世界に投げ入れるところから始まる。
その球体は様々な刺激(主に生と死)を切っ掛けに人の姿を手に入れ、旅をしながら出会う人達の感情や生死に刺激され、やがて自我や感情を手に入れて行く。
派手さはないし、居たたまれなくなる程の切ない描写の多い作品だが観て損はない。
中央圏と地方で建築様式や文字の有無に数百年の差があるなど古代日本史に沿っていたり、全く異なる文明圏(北方民族)が同時代に存在する事を匂わせたり、古代史に興味がある人には特に推奨出来る。
第6話
「母」であったマーチを失った主人公は老婆と再会し、老婆から言葉や文字、「人としての生き方」を学びながら旅を続ける。
ある夜、主人公は「敵」に遭遇する。
その敵は主人公が今までに獲得した姿や記憶を奪い去る相手だった。
創造主の助言で敵を倒し、同時に創造主から己が造られた目的を教えられる。
物語の核心が少しだけ明らかになる重要な話数。