えたんだーる さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
キャラの見た目は動物だけど普通の人間社会の話
== [下記は第5話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第5話まで観終わった時点で、このレビューを書いています。
並行してコミカライズがあるという情報は得ていますが、目にしたことはありません。コミカライズはメディアミックス的なもので、まあ普通にオリジナルTVアニメ扱いして良さそうな感じです。
タクシー運転手の小戸川(おどがわ)がセイウチとして描かれているのを始めとして、各キャラクターの見た目は動物を擬人化した形で描かれていますが、作中の街並みは我々が普通に知る日本のそれですし、各キャラの行動を見る限り特に種族を意識している点はなくて男女交際なども普通にできるようなので、基本的には特殊な世界の話ではなく各キャラクターは人間だと思って良さそうです。
作中では複数の事件(女子高生失踪、薬品の紛失など)が並行して進んでおり、各キャラがいずれかもしくは複数の作中の事件に関わっている群像劇といった趣きでストーリーが進行します。
普通に事件の行く末が気になるので、たぶん最終話まで観てしまいそうです。
余談その1: そっくりというわけではないのですが、キャラクターデザインを見ていてなんとなく玖保キリコ先生の『ばけつでごはん』とか『動物占い』とかを思い出しました。
余談その2: 作中で看護師の白川さん(アルパカ)がカポエイラ(作中では「カポエラ」?)をやっているという描写があったのですが、蹴りを披露する場面のBGMがカポエイラの音楽ではなく、小戸川がイメージしたインド映画っぽいそれでした。
余談その3: 作中で「ホモサピエンス」という二人組の芸人が出てくるのですが、キャストは本物の芸人さんらしいですね。ラジオ番組でのトークとかが、とても雰囲気が出ていて良かったです。
== [第5話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==
2021.6.29追記:
最終話まで視聴終了しました。
深夜アニメらしい女の子キャラの可愛さとはほど遠いキャラクターデザインではありましたが、動物をベースにした可愛さ、愛嬌みたいなものはありました。
作中の数々の謎も最後まで観ていれば判明しますし、各話での伏線も終盤で見事に回収されていきました。アニメにどれだけそれを期待している人がいるのかと言われると疑問ですが、サスペンスドラマとしては良く出来ていたと思いますよ。
ただカポエイラを齧っている者の一人として、第10話で白川さんがハシテイラ(足払い)で相手を転ばせた後にジャンプして横っ面を蹴り飛ばしているのには物申したい。
せっかく相手を転ばせたのに高く跳ぶのは理屈に合わないぞ、白川さん…。
(総合格闘技ならマウントを取りにいくだろうし、カポエイラらしく蹴り技でつなぐなら相手を踏みつけに行くか低くなった相手の顔を正面から蹴り飛ばすのが自然な対応だと思います。)
さらに「次はマルテイロをお見舞いするぞ」って、もうマルテイロで相手の顔面蹴ってますよね…。