みかんとラッパ さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
野崎まどWORLD×SAO
2027年。京都ー
「アルタラ」と呼ばれるシミュレーターの中に
「いまのセカイ」すべてを情報として記録し、
仮想世界として再現しようとするープロジェクトがはじまっていた。
そんな京都における屈指の進学校ー堀川高校に通う
主人公、堅書直実(かたがき なおみ)のもとに突然現れた
松坂桃李こと未来のカタガキ ナオミ。
そして
「いまのセカイ」は10年後の未来で閲覧している
「アルタラ」の「記録セカイ」にすぎないこと、
さらには
3か月後に付き合うことになる一行瑠璃(いちぎょう るり)の
命を救ってほしいことを告げられる。
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「記録セカイ」でのシミュレーションが
史実とは違う方向へ動き始めたとき、
それは「パラレルワールド」=「新しいセカイ」の創造を意味する。
"Hello World" …C言語入門を思いだしますね。
Ubuntuにしろ何にしろ、「セカイの創造」の第一歩ですね。
話がそれましたが
これ(「パラレルワールド」=「新しいセカイ」の創造)は
SAOシリーズにおける「アンダーワールド」にも共通する哲学ですね。
さらには、SAOの人工フラクトライトにも共通する
「情報」としての「セカイ」は複製可能だということ。
このあたりが
ただのタイムトラベルものとは全く違うセカイをつくり上げています。
ラストの{netabare} 未来のじぶんが「アルタラ」を覗いていたセカイも
実は本当のセカイ(現実の世界線)ではなかった {/netabare}
というサゲはさすがに仰天しました。
伊藤智彦 監督と、脚本の野崎まど先生の
スーパーSFには本当に脱帽ですね。
こっそり野崎まどファンな自分としては
脇役の美少女ー勘解由小路 三鈴(かでのこうじ みすず)が
ラストをかっさらっていくのかと思いきや??
(○○のカドを思い出す・・・)
でしたが、どうもスピンオフや小説本編でしか語られていない
こともあるようなので
本作品を見る以上の楽しみがありますね。
「天○の子」と新海娘のパプリカに踊らされていた間に
こんな名作を見落としていたとは・・・
恐れ入ります。