Jun さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 2.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
自由を求める巨人が引き起すテロ
先ず、成人になった彼等のキャラデザインに馴染めない。声で誰なのか判別する。
エレンに全く元気/覇気がない。暗い。観てると、こっちまで気持ちが沈んでくる。テーマも重い。自分の意思で地獄に入った。だから自分は自由意志に従ったと言い聞かせている。
民族浄化のネタは吐気を催す。OPでの火炎放射のシルエット。頭の芯がいたい。本当に吐くかと思った。
加害者が被害者になり、被害者も加害者になる構図は現実にもあるが、戦争/暴力では最終的解決にならないケースが多い。やられたらやりかえすという黄金律では、この残酷な世界は終わらない。サシャのお父さんはただしい。1人殺すと人殺しで、1000人殺すと英雄。
架空の世界での話だが、生まれたのが間違い、生まれ出なかったものこそが救われたという思想には嫌悪感を覚える。生きる自由を剥奪することがエルディアの解放になるのか。1940年代に実践された民族浄化の最終的解決法と同じことだが、それを当のエルディア人のためにエルディア人が実践するというのは違和感がある。あるいはこの秘策も実はブラフで別の本当の秘策があるのか。
この物語も戦争の帰結だけでまとめて欲しくはないが。いや、もっといやなのは娯楽のためのご都合主義で終わってしまうことか。
結局、自由って何、という話になるのか?