たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
まだ、ネットフリックスやアマゾンプライムがない時代の海外資本の日本アニメ
主演のサミュエルLジャクソンはなんでもだいの「アニメオタク」らしく、下手をすれば日本人よりもよく日本のアニメを見ているかもしれないという。
ハリウッドセレブの日本好きというか。。オタクぶりは日本のオタクの比ではなく、
「AKIRA」はもちろんのこと、続く「攻殻機動隊」や「カウボーイビバップ」の世界的人気によって、日本アニメに定評があるからこそ大手の映画会社パラマウントなんかが出資して大資本の予算の付いたアニメ制作に乗り出せるというわけである。
なので、ネットフリックスやアマゾンプライム以前に制作された「アフロサムライ」のクオリティは非常に高く、作画や演出にはものすごい予算をかけていることが解るのと同時に手ぬかりなく求められた内容を熟した秀作アニメである。
日本のTVシリーズのアニメを見るより、かなりアメコミチックな作画で好みはわかれるだろうが、デッサンやパースの取り方やコンテの切り方はハリウッドを意識しているので非常に上手い熟練のアニメーターの技である。
しかし、内容についてはこれより以前の「獣兵衛忍風帖」の焼き増し的な内容だし、主演のサミュエルLジャクソンの自己主張(特に一人二役なのでアフロサムライのサイドキック的な黒人忍者)が非常にうるさく、作品のクオリティを下げてしまっている。
なので、当時、日本のアニメでエミー賞にノミネートにされるほど評価が高かったにもかかわらず、受賞ができなかったのは、少し演出がかったるいのとお座なりな脚本が駄目だったんだと思う。
それくらい本編のサミュエルLジャクソンの自己主張が強い。もったいない作品。