mimories さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
詰まるところ、戦争や迫害はクソって話
(全話視聴後)
タクティカルに戦争を描く作品…では全くない。今のところ。
憐憫というか同情というか、感傷に浸りながら自分や世界に思いを致す作品かと思う。で、そういう見方をする人には刺さったんじゃないだろうか。自分は良い出来だと評価している。
この作品のストーリーは、極端に言えば{netabare}キャラが死ぬ{/netabare}ことで進んでいる。クリアすべき明確なミッションを持つのは「彼」だけで、他は実の無い戦闘くらいしかない。そうしてキャラ同士の絡みに多くの時間を割くことでキャラを立たせ、そこにいるのは数字でも豚でもなく人間だと念押しし、感傷的になれるよう誘導してくれてるような。
作画は文句なく素晴らしい。えろい軍服はケシカラなくて良い。
音楽も良いが使い方も上手い。キャストも違和感なく個性を表現している。
ここまでも大概ハードな話だったが、終わり方から想像すると続きはまた気が重い。我慢が喜びに変わると信じるドMのように次のクールを楽しみにしている。
えと、チュニジアって何か関係あるの?
__________
(3話視聴後)
異世界だと思えば、設定には特にツッコむ気にもならない。
こういう世界がありましたとさ…と。
とは言え、テーマが現実世界でも問題になってる差別や分断という、人間が未来永劫かかえてそうな重いテーマ。しかも戦時中で人は死ぬ。
そんな状況に直面するキャラたちの理屈や思いのぶつかり合いを、双方向から丁寧に描いていく感じ。
作画はかなり力が入ってるし、音楽やキャストもハマってるし、期待をもって視聴中。