takato さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ビジュアル全般はかなりのものだが、サクサクなのが良いやら悪いやら…。
話題作はかえって手がでない私ですが、やっと本作を視聴。作画はmppaさんの総力を賭けている感じがビシビシ来るし、キャラデザがガイナ出の雄であるあの平松さん!というだけでビジュアル全般は良いに決まってる(まぁ、とてつもなく凄いってほどじゃないが)。ただ、内容が良い意味でも悪い意味でもサクサクかな?。あと、24話あった割には微妙なところで切り上げたな。
とにかくテンポ良くポンポン話が進むからかなり見易い作りではあるが、そのぶん貯めがあまり感じられないからズコンと胸に刺さるとこや、貯めたぶん爆発する熱さ!という沸点に到達する瞬間があまり感じられない。それにしても、最近の作品ってあんまり努力とか修行を魅力的に描けてないことが多い気がする。美少女が主役のサーカスアニメなのに鉄球を押し返したり、グレートキャニオンでバンジーしてたカレイドスターを見習って頂きたい。
能力バトルも、五条さんや宿儺の戦いは俺ツェぇぇ!状態だし、それ以外のバトルも平山さん言うところの頓智が足りない!。ジョジョがいい例だが、凄い能力同士がぶつかるだけじゃなく、手に汗握るこちらの予想の上をいく二転三転する戦況、その中で見えてくる敵のキャラの駄目さも格好良さも魅力的に描けるかどうか?。そういう上手さが弱いから、作画に比してあまり燃えない。
あと、敵のボスがヒロアカのやつと被ってね?な、あまり興味がわかない類型的な悪で少々ガッカリ(せめて宮野さんが演じるとかしてたらなぁ〜)。ジョジョのラスボスたち、ボンドルド、鍵爪の男、少佐といった綺羅星の如き悪を経てきた自分としては、彼の悪の論理を聞いても「フ〜ン…」っ感じ。
そもそも論だが、主人公が最初から持ってる、或いは選ばれし存在過ぎる問題とか、この設定ってNARUTOじゃね?とか、呪力を霊力やチャクラや氣に置き換えても、呪霊をホロウや妖怪に置き換えてもそんなに問題ようでは呪術廻戦というタイトルに偽りありでは?とか(「ぬ〜べ〜」ほうがよっぽどトラウマになりそうなほど恐怖なネタが沢山)?とか、自分としてはマイナスのが正直目立っている。なにより主役の虎杖(読みにくい)にどうも入っていいきづらい。
ただ、全体的にキャラは良い感じだし(ヒロアカと同じで第一線のキャラと、やっぱりそれ以下の力の入れようの差が大きい気がするけど)、中村さんやツダケンさんといった好きな男性声優さんが活き活き演じているし、スムーズに見れるのは決して悪い面ばかりじゃないので、そこそこ楽しく見通せそうなので今後にも期待します。交流戦ってヒロアカでもそんなことやってたような。そういえば、キャラデザの力かもだが、opedやたまに垣間見える日常の味わいが良い感じだからもっとそういう部分があったらなぁ。