け~・える・い~ さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:今観てる
いろいろ仕掛けがありそうで気になる
原作未読
女子高生が学校で授業を受けていたはずが、気が付いたら異世界で蜘蛛になっていたというお話。
最初は、よくある出だしだけ工夫した(奇をてらった)異世界転生ものかと思ってあまり興味がなかったけど、今はなにかいろいろ仕掛けがありそうで気になっている作品。
{netabare}視聴前の予想では異世界転生ものによくあるように、主人公がすぐに無双状態になって、大したストーリもなく異世界生活をエンジョイするんだろうなと思っていたら、実際蜘蛛パートはそんな感じ。しかも「私」がうるさくて視聴はやめようかと思った。しかし、1話後半で他のクラスメートも人として転生していたことがわかって、このクラスメートと蜘蛛である「私」がどんな風にからむのか少し興味がでてきて視聴継続することに。
2話以降も蜘蛛パートは、苦労こそしているものの成長速度が異様に早くてあまり面白くない。でも、人パートのほうは、人間関係が怪しくなってきたりして続きが気になる展開に。
しかし、いつまでたっても蜘蛛パートと人パートが交わる様子がない。おかしいと思っていたら、実は蜘蛛パートと人パートでは異なる時間の話であることが10話で判明。推理小説なら叙述トリックというやつですね。なかなか驚きの事実だけど、同時にもしかしたらと予想していたことでした。「私」は蜘蛛として生まれたばかりなのに対して、人として転生したクラスメートは異世界で一定以上の期間生活してきたことが会話から推測されたりと、ちゃんと視聴者が気付けるような伏線がそこまでにあったから。
視聴者を驚かすために何の前触れもなく秘密が暴露されるようなお話もあるけど、やっぱりちゃんと伏線があって、視聴者があれこれ予想する余地があるようなお話のほうがいいですね。
時間のズレという大きな秘密はわかったものの、人パートの時間での「私」の立場が未だに不明。魔王なのかなとも思っていたのだけど、16話のラストで対峙しているし違っていたみたい。この辺りにもなにかトリックがあるんじゃないかと期待しているところ。他にも管理者の存在も気になるし、最初の印象と違って、きちんとしたお話の構成があるようで現時点の評価は結構高くなってます。
{/netabare}