北山アキ さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
メカ系メロドラマ
7話まで観て
設定に重きを置かず、不治の病みたいなメロドラマを展開するための世界観なのは分かって観ているけど、メロドラマだったらもっとカタルシスに重きを置いた作劇をして欲しい。
高度の教養、情報と専門性を備えているはずのエリートと無学な奴隷(消費財なら教育投資はしない)という見えている世界が違う両者の間でまともな会話が成り立つのが凄いけど、逆に言えば、生きている世代は過去の遺産を食いつぶしているだけで、エリートも生まれだけを拠り所にしている総じて知的レベルの低い世界なのかもしれない。
{netabare}レギオンを素通りさせたら支配層の街が亡ぶってそんなザル設定だったのが驚き。{/netabare}
4話まで観て
「本当の名前」は役所に登録した名前ってことかな?
86の個人プロファイルも管理されているようだし、個人管理システムはきちんとしている世界らしい。(現実世界にはそれができていない国はまだまだあるけど)
その名前に拘りをもつ感覚は、公的サービスの受益や血統主義に深く関係すると思う。日本の文化はそこに感傷的な意味を見出す傾向が強いのかもしれないけど、あまり単一の名前に拘らない文化圏もある。(同じ人を呼ぶにも人によって違う名前で呼ぶから、その関係性の部外者にはわけわからなくなったりするけど)
HN、PN、芸名、源氏名、通称名、夫婦別姓、パパ、ママとか個人が持つ名前が増え続ける中で、作品世界の「本当の」って何だろうという気はする。
物語的にはキャラの掘り下げに繋げてるから良いけど。
話し方から考えて、86の子供たちはそれなりの教育は受けていそう。(「クロスアンジュ」なら差別って概念すら知らない)
3話まで観て
この時点で技術水準、経済・政治システムといった舞台設定が全く見えてこないけど、何か仕掛けがあるのかしら?
中世以前の世界に現代兵器(航空戦力や戦略兵器を除く)を与えた感じなのかな?
被搾取民を消費財と考えるのは歴史的には大昔の発想だから、作品世界がなぜそうなってるか説明が欲しいところ。
近代は生産財(労働生産性を上げるために教育も施す)になっていって、現代は消費力(消費ブタ)だから長生きさせなきゃいけない。
そういう現代的な認識からすると、この世界はどうなっているのかとモヤモヤする。
資源も人口もありそうな86側有利に傾いていきそうだけど。