ミュラー さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
良い作品だと思うが、名作になるにはもの足りない
この監督さんの作る作品は好きだ。
“映像研に手を出すな”で評価したように、アニメは動いてナンボ!
それを具現化する手腕は大したもの。
だがしかし、男女の恋愛物を、動いてナンボの湯浅式の動きで表現するのはいまいちだったのでは。ひな子の可愛さ・美しさは伝わったし、サーフィンの動きや女性特有の色気というものを感じられて、素晴らしいとは思うんだが。
この前見た「たまこラブストーリー」のように、京アニの心の深淵を揺さぶるような細かな仕草が感じられない。
要は、パーティー系のウェーイ!な動きと、細かい心の情動の動きって違うんだよね、というのを如実に感じてしまったところ。
だからこそ前半のイチャイチャをいやがる人が多いんだろうな。
このストーリーからして、前半はイヤというほど二人の仲の良さと、幸せを伝える必要があるのは良く分かるし、それが後半の落差と感動に繋がるのは分かる。
とても計算されたストーリーだと思うし、最後のクリスマスシーンは感動しました。ただ少し、薄い感じがしてしまうんだよね。
名作になり切れないと思う要因だと思う。
あともう一つ。私は男と女を区別するつもりは無いんだけど、この映画は女性への応援映画なの?見た方はそう感じたのかしら?
自分は、どうにも主人公のひな子が救われなくて、バッドエンドじゃん!としか感じられなかったんだけど・・。