Bハウス さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
何かを求めて人は旅に出る
4人の女子高生が出会い南極チャレンジと言う企画を通して
「宇宙よりも遠い場所」でそれぞれが何かを掴む
物語としてはシンプルで「スタンドバイミー」のような
甘酸っぱい群像劇だと思うけど
この作品はキマリたち以外の人物もフォーカスされているのが
偶然ではなく必然になっている
出会いのきっかけになるシラセの動機には
同じ南極に向かって行方不明になった母・貴子があり
今回調査隊の隊長、副隊長は貴子と一緒に南極へ向った
藤堂吟と前川かなえ
彼女達が貴子との再会に執念を燃やしたからこそ
キマリたちのチャレンジがある
キマリの幼馴染めぐみはキマリ自らの意志で南極行く事に焦り
自分から離れる事でキマリの背中を押したように思う
他の調査隊員も初めは4人をお客さん扱いしていたが
共同生活を続けるうちに自然と仲間になっている様子も
回を進める事に見せていた
このバランスと言うのも非常に精巧に作られていて
初めはサムシング吉松のキャラデザになれなかったのに
終盤に入るとしっくり馴染む
過剰な泣かせ演出で十輝先生の十八番展開と分かっていても
感動させてもらった
EDの「ここから」は南極での体験を彼女たちがどう紡いでいくか
願わくば吟とかなえのような信念を持って
再びチャレンジしてほしい