元アニメーターのオジ さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
デシャヴ…?(´・ω・`)?
多民族国家のジレンマや差別を題材にした、ある意味「好き嫌いが別れそう」な内容の作品。
…が、設定自体ははっきり言って目新しい物ではない。
特にSFというジャンルでは昔から使われている陳腐とさえ言われかねないテーマだ。
そんなテーマを掲げているなら、余程上手く料理しなければ「◯◯の二番煎じ」で終わってしまう可能性さえある。
今のところその様な声はあまり聞かないし、実際作画レベルも今期の作品群では上位に位置するだろう。
しかし、自分の目にはさまざまなシーンで「あれ?何かどこかで観たような…」という印象を受けてしまう。
特に戦闘シーンは四足歩行機ゆえ「劇場版コードギアス」の焼き直しに見えて仕方がない。
正直な話、一番感心したのは第1話冒頭で「レールを使って地面の凸凹を表現」したシーン。
劇場作品でもあまり使われない表現方法なので、非常に印象深かった。
逆に今のところ、それ以外に印象に残るシーンがないとも言える。
全体的に作画も演出も声優陣もそれなりに高いレベルだが、「では見所は?」と訊かれると困ってしまう。
まさか最大の売りがBGMという事はあるまい。
「この作品ならでは」という魅力があまり感じられないのが惜しいところだ。