Ash-Lynx さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
常勝と不敗ってどっちが強いん?
【1期】
絶対王政の帝国軍と民主主義の自由同盟軍の150年にわたる戦争と内部闘争の話
強烈なカリスマ性とリーダーシップを併せ持つ常勝のラインハルトvs戦略の天才ながらも政治が苦手な不敗のヤン・ウェンリー。双国に英雄級の大将が誕生して、クラシックBGMと共に全宇宙の統一を目指して戦うThe・スペースオペラ。
だが単なる戦闘だけでなく、内部分裂や軍事クーデター、民衆の反乱、核兵器による大虐殺、プロパガンダ、暗殺、陰謀、、と大国同士の決戦において起こりうるありとあらゆる要素が登場する。
戦闘もコードギアスみたいな進展の早いチェスのようなものではなく、艦艇は数千~数万隻で構成され敵陣の前線まで数時間〜数日かかるようなかなり長尺で本格的なもの。それ故に交戦間際にも関わらず、指揮官が優雅にレストランでシチュー食ってたりして調子が狂う。
このように始めは展開や戦闘に除長さを感じるが、徐々に多様化していき深みが増して面白くなるスルメタイプのポケモン。
主人公の高貴で挑発的なキャラクター性や親友とのブロマンスやシスコン感など、コードギアスやベルセルクの黄金時代編とかに影響与えてそう。(今作の元ネタもあるらしいけど)
まだ四分の一で序章的な位置付けだけど、ラストにまさかの動きがあった。噛みごたえのあるスルメだね。
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以下名言集
「皇帝の玉座は砂の上に建っているのだ。いずれ皇帝もそのことを思い知る時が来る。」
-ラインハルト
「太陽が沈まぬ内に、沈むことのないよう手を打っておくものだ。」
-フレーゲル男爵
「帝国では一部の貴族が民衆に対して悪政を敷いているが、同盟では民衆に選ばれた政府が悪政を敷いている。一体どちらがタチが悪いんでしょうか。」
-ヤン・ウェンリー
「大義名分同士がぶつかり合う戦いの中にあっては、民衆は常に利用され、常に捨てられる。それがまるで民衆の存在価値であるかのように。」
-ナレーション
「人類の社会には思想の潮流がふたつある。人の命以上の価値があるという説と、命に勝るものはないという説だ。人が戦いを始める時前者を口実にし、止める時に後者を理由にする。それを何百年何千年と続けてきた。」
-ヤン・ウェンリー
「権力とはそれを獲得した手段ではなく、如何に行使したかで正当化されるのだ。」
-オーベルシュタイン総参謀長
「私が幼年学校に入ったのは10歳の時だった。その年齢までは1人前とは言えまい。よって命はとらん。もし成長して私を撃とうとするならそれもよい。実力のない覇者が打倒されるのは当然のことだからな。卿らも同様だ。私を倒すだけの自信と覚悟があるのなら、何時でも挑んできて構わないぞ。」
-ラインハルト
Ende
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【2期】
双国共に大規模な内乱が終結し、新たな面倒事と最終決戦の話
1期より智謀策謀、政治の要素が増してる印象。ちょっとハウスオブカードみを感じる。
ヤン・ウェンリー陣営、フェザーンの登場が増えているのもいいね。一期はラインハルト陣営がメインだったから。
ヤン・ウェンリーは討論でも無敵だな。弱腰と思いきや皮肉もガンガン言えるし^^;
後半は最終決戦だけど、まさかこんな着地点とは…。試合に勝って勝負に負けた、戦術的敗北と戦略的勝利、、かな。
まだ半分だけどもう終わった感覚。これからどうなんのか想像できんわ。少なくとも地球教がやらかしそうな雰囲気はあるけど。
まあとにかく、ジークカイザーラインハルトや。
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以下名言集
「国家の構成要員として個人が存在するのではなく、主体的な意思を持った個人が集まってできる社会の一つの方便として国家がある以上、どちらが主でどちらが従であるかは、民主社会にとって自明の理でしょう。」
-ヤン・ウェンリー
「ルドルフの台頭は民衆というものが根本的に自主的思考とそれに伴う責任負担よりも、命令と服従とそれに伴う責任免除を好むという例証であると言えるでしょう。」
-歴史家
「人間には現在は無論大切ですが、どうせなら過去の結果としての現在より未来の原因としての現在をより大切になさるべきでしょう。」
-ルパート・ケッセルリンク
「一本の木も一個の石も避けずに密林に道を拓くことは出来ませんぞ。」
-オーベルシュタイン総参謀長
「あ、ありがとう。なんと言うか…。その…何と言うか…。なんと言うべきか…。」
-ヤン・ウェンリー
Ende