たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
アニメ版は原作の良さを1つも理解してはいない
まず、桂正和氏の原作コミックはダークヒーローものとしてかなり面白い。
短編の「ZETMAN」もそうだが、この作品を少年誌で掲載したことのある少年ジャンプ編集部は。。。なんというか、狂っている。w
一応フイルムノワールとヒーローものを掛け合わせているので、売春や娼婦、人体破壊のシーンが克明に描かれている。
それと何よりも桂氏の「ヒーロー愛」。。。というか、アメコミ愛を感じる作りになっていて、「電影少女」も傑作だと思っているが、本作はそれ以上にダークでシニカルな話になっている。
アニメ版は正直、原作にあるシニカルで俯瞰した視点のショットや人体損壊などのエログロ描写がほとんどないので(深夜帯にも関わらず)、非常に薄っぺらい作品になってしまっている。
そういう表現ができるからこその深夜帯アニメのはずが、制限されていたことによって原作もまた鳴かず飛ばずの売れ行きだったらしい。
非常にアニメ作品としては不遇だったと思う。