Bハウス さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
綺麗なブラック企業へようこそ!
昨年劇場版が公開され、3月までEテレで再放送されていた作品
この作品よりこちらを買えと散々言ったので
ちゃんとこの作品もレビュー書きますよヽ(^o^)丿
物語は二部構成になっていて
メインは高校時代に「七福神」と言うアニメを作った
宮森以下5人の女の子が卒業後
社会の中で葛藤している様を描く部分
もう一方は宮森と「七福神」で
キャラクターデザインを担当した絵麻が就職した
武蔵野アニメーションを舞台にTVアニメの製作工程を見せる
24話の中で前半は「えくそだすっ!」と言うオリジナル作品
後半は「第三少女飛行隊」というラノベ原作を取り扱っているので
同じHowToでもアプローチが変わっているのもミソ
前半見ていた時点では二つ目に取り上げた楽屋落ちの部分が
頭に残り
どっちかと言うと宮森が制作進行としての苦闘
絵麻のアニメーターとしての成長が印象的
杉江さんという古参のアニメーターが往年のセルでの馬の動かし方を
説明する下りなんかは水島努監督の回顧録かなと感じた
後半は宮森が制作デスクとして部下を持ち
絵麻も一人の動画マンから後輩のクヌギちゃんの教育係を任されるなど
立場が出てきた中での葛藤が新たに描かれている
他の3人は前半ではそれぞれの行先が描かれており
CG担当のミサは就職した会社が
同じ自動車のホイールのデザインばかりで
やりたい事とのジレンマが出ている
声優を担当したしずかは青鬼プロ(多分ジュニアw)に所属し
居酒屋でバイトしながらオーディションに臨む日々
唯一大学に進学したみどりは社会に出ていないので
主にしずかのバイト先の居酒屋で他のメンバーの悩みを受けたり
脚本家になるための道がわからない苦悩を漏らす
これが後半になるとそれぞれひょんなことから
「第三少女飛行隊」に係わってくるのだが
やっぱりこの作品で宮森と共に大号泣した
23話のラストが忘れられない
どうしても華やかな部分に目が行くけど
新人声優が役を掴むのは宝くじ一等取れる確率ぐらい厳しい
宮森達以外では前半からガヤに出ている部分とか
キャラクターショーのお姉さんで出た仕事でトラブルが起こり
急遽着ぐるみに入ってショーをやったと言う話があるので
よく諦めずにここまでこれたと言う思いが強く
宮森の号泣アップと共にもらい泣きした
私はリアタイでツイッター実況に入っていた
この作品を見ていた業界人が多くいたのを覚えている
実在する人をモデルにしてるので
よく小林治さん(元アニメ誌の副編集長だった人)が
出てきたキャラを見て「ああ似てる似てる」と呟いていた
岡田斗司夫さんはガイナックスの設立メンバーで
プロデューサーも務めていたんだけど
この作品については「綺麗な作品過ぎる」と言っていたとか
まあ汚い所描くならPAもヤマカン監督にしていただろうし
エンターティンメントしては上手いバランスだったんじゃないのかな