saitama さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
1990年代前半までにこのアニメが出来ていたら、きっと反響が凄かっただろう
タイトル通り。
すごく凝っていて、画もキレイで、こだわりしか感じられないアニメ。
設定もキャラも機械も全部すごく細かく作り込んでいる。
でもでも、いまの時代のアニメとして観るとどうなのだろう。
衛星で位置特定され、無人機ドローンで敵基地を攻撃したり偵察が当たり前の現代の軍事技術。
正直、1990年代前半までなら、このアニメに出てくる技術は受け入れられるし革新的。
でも、現代の科学技術レベルからすると、この設定は残念すぎる。
異世界設定だとしても、出てくる数々の技術力からすると、色々と齟齬しか感じられない。
強いて言えば、第二次世界大戦時代の選民思想や人種差別を設定に練り込むことで納得させているといったところか…。
2話まで見る限り、技術的にそもそも86が有人機である必然性も理由も見当たらない。
幼女戦記みたいに個人レベルでは魔法が使える人材がいるとか、デカダンスみたいに、現実空間を使ったゲームと設定していた方が受け入れやすいし納得がいく。
それかガンダムみたいにミノフスキー粒子があってレーダーが使えないとか、なにか、戦う機体が有人機でなければいけない理由が必要だろう。
普通に敵の方が技術レベルが高く見えるのに、劣った機体で数も少ないのにまともに戦えるとか、…うーん、色々と設定が納得いかない。
それとは別でアニメ自体は良くてきている。
それだけに多少の齟齬を画と雰囲気で押し切ろうとしている思想が、1970~1980年代機械アニメのよう…。
これが1990年代前半までに出てきたら、凄いアニメと言われていただろうな。
■3話まで視聴
うーん、完全に視点が左翼思想だな…。
別にそれ自体は悪いわけじゃない。
右でも左でも良い作品はあるし。
でも、やっぱり1990年代までのアニメ路線だったな。
幼女戦記みたいにあくまでも小さな部隊内の世界と個人に焦点を当てている方がいまの時代は面白いし、物事を俯瞰的に感じられる。
こういった思想押し付け路線アニメは…日教組的で気持ち悪いかな。
時代的にも完全に合っていない…。
作画や描写は本当に凝ってるんだけどなぁ。
■見終わった
あー、全滅エンド…。
いまどき反戦思想のアニメかぁ。
やっぱり1990年までにあるべき作品だったな。
制作チームはイデオンみたいに、世界観に引き込んで魅せたかったのだろうか…。
それこそ1970〜80年代のように1年続くアニメじゃなきゃ無理だと思う。