Bハウス さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
何かに没頭するのは若さだけではない
この作品はかつてソニーが発行していたアニメ雑誌「AX」で発表され
アニメに先行して漫画連載されていた
AX読者だった私はタイトルに惹かれたものの
WOWWOWに加入しておらず
放送終了後にツタヤでビデオをレンタルして一気見をした
物語はかつてブラックヘブンと言うバンドのギタリストとして
カリスマ的人気だった王児
メジャーデビューしたもののある事がきっかけで解散
現在は課長として追っかけだった奥さんと男の子の3人で暮らしてる
ある日家に帰るとバンド時代に使っていた
フライングVがなくなっていた
奥さんが邪魔なものとして捨ててしまったのだ
必死に探し回るが見つからず途方に暮れていた所で、
先日会社に入社した女性が声をかける
「あなたの力が必要なの」
よくわからないまま女性と一緒に住宅展示場に行く王児
そこで彼女が宇宙人で軍に所属しており
現在戦争中で兵器として王児のギターを使いたいと告白される
王児は戸惑いつつフライングVを握りしめ
ソロプレイを始めるのだった
OPのモノローグで吐露しているが
王児はブラックヘブンを懐かしみ
今を生きる事への息苦しさを感じている
前半は一心不乱にギタープレイする様が強調されており
マクロスと違い戦闘中のカットは抑え目
後半は相手も同じ戦術を取り
有利に進めていた情勢が一変する
しかも音を出していたのはブラックヘブンのキーボードで
既に亡くなっていたワタナベ
ブラックヘブンの解散は作曲していた彼の死が原因だった
対抗するにはブラックヘブンの再結成が必要と
解散後散り散りになっていたメンバーを集め
一夜限りのライブを目指す
ストーリーは前半とは一変して
バンド練習によって音を出す楽しさと共に
王児の中で今を受け入れてつつある
ライブ当日は奥さんが追っかけ時代の姿に戻って応援するなど
過去の良き思い出は色あせないと見せている
ただ13話だとどうしても端折る部分が出るので
全体のストーリーが掘り下げ切れていないし
マクロスのデカルチャーみたいな解釈もないので
音によって戦争にどんな効果があるのか
説明されていない
勿体ないなと思ったのが観終わった感想だった
※余談
OPのかっこよさは今までも一番
曲もコンテも作画も全てスタイリッシュなので
某動画で検索してみてほしい