えたんだーる さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
素直に1期目の上に立つとても良く出来た2期目
1期目『ウマ娘 プリティーダービー』に続く2期目です。
ウマ娘が何者か、トレセン学園とは何なのか、ウマ娘たちが所属するチームとはどんな物なのか、URAとはどんな団体か、そしてURAが主催するレースやウイニングライブがどのような物かといった説明は1期目で全て済ませてしまっています。これらは2期目で改めて詳細に説明されることはありません。
なので本作の視聴は1期目を前提にしていると思うので、少なくともざっとは1期目を観終えてから本作を観ることをお勧めします。このレビューも以下は1期目は視聴済みの前提で書かれているので、悪しからず。
まず、1期目同様にストーリー進行を重視してウイニングライブは控え目にしていたのは脚本的にとても良かったと思います。
1期目同様に出てくるウマ娘の元になっている競走馬は、特に競馬に強い興味を持っていなくても現役当時を知っていれば一般人でも名前くらいは聞いたことがありそうな有名な競走馬が多いです。
設定の説明に割く尺が短くて済むこともあって、ストーリーというかドラマ性では1期目よりは2期目の方が上だと思います。またアニメ1期目終了後、長らくリリースされず「永遠の事前登録」みたいな揶揄もされかねなかったスマホアプリもこの2期目の放送中に無事にサービス開始を迎え、アプリとの相乗効果もあって本作はかなり話題になりました。
(放送終了後の現在も、アプリともどもウマ娘は話題になっています。)
本シリーズの特徴として、史実のレースを元ネタにしてとても巧みにストーリーを構成していることが挙げられます。また実際のレースではないところで、競走馬ではなくウマ娘ということでかなり自由に交友関係を描くことができています。
これらのことが従来のアニメファンだけではなく競馬ファンにも本作がある程度訴求する力として働いていそうです。
1期目は主人公がスペシャルウィークで、もう一人のメインとしてサイレンススズカ、そして二人が所属するチームとしてチームスピカがメインで描かれました。
対して2期目では主人公としてトウカイテイオー、もう一人のメインとしてメジロマックイーンという形でストーリーが進行しました。
1期目は最強のチームリギルをスピカが追う構図でしたが、2期目ではスピカも実績を残した強豪チーム的な扱いで、今回は強豪チームを目指す存在としてマチカネタンホイザやツインターボが所属するチームカノープスが設定されていますね。
ED主題歌自体は全話通じて基本的に同じでしたが、ラストカットについてはシリーズ前半は「シンボリルドルフに憧れて無敗三冠ウマ娘を目指すトウカイテイオー」、そして後半は「ライバルであり親友であるトウカイテイオーとメジロマックイーン」にフォーカスされたものになりました。
また、ストーリーに応じて特殊ED回もあったりして、EDについては意外ときめ細やかな配慮がされていた作品だったと思います。