Bハウス さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
朝ドラルネサンス編
貴族の娘であるアルテは15歳
絵を描くことが大好きで毎日書き溜めているほど
しかし最大の理解者だった父親が急逝
家名を守るため母は絵を辞め他家へ嫁ぐようにと言う
しかし絵を描きたいアルテは反発
一人で家を飛出し絵描きになるためフィレンツェへ向うのだった
NHKの朝ドラは一人の女性が時代を生き
様々な困難を乗り越えて自活していく物語だが
この作品もほぼ同じライン
中世ルネサンスでの常識がアルテの前に立ちはだかり
それを乗り越える
女性画家皆無で男の仕事と言われ弟子入りを断われても
負けずに回った結果
レオと言う最高の師匠と出会う
例え相手の優しさで手を差し伸べられたとしても
自分が命じられたことは必ず完遂すると言う意思
貴族のお嬢さんには見えない泥臭さと
逞しさが見ていて気持ちいい
後半はアルテの魅力に吸い寄せたように
画の依頼が入りベネチアへ向うのだけど
そこで出会うカタリーナがまたいい
複雑な家庭環境によって家族に心を開かず
自活しようと密かに料理の研究をしていた
自分と同じ境遇であると知ったアルテは
カタリーナがしたい事を聞きだし実現させる
それは仕用人家族と過ごしていた頃の楽しい思い出
もう一度兄代わりの男の子にあいたい
無事で再会出来たが
ここでも身分の壁によって二人は別れていく
悲しみを乗り越えていく様も描いていて
13話の構成とは思えない濃密さだった
原作はまだ刊行しているので
機会があれば続きが見たいと思う