「不滅のあなたへ(TVアニメ動画)」

総合得点
77.2
感想・評価
439
棚に入れた
1635
ランキング
642
★★★★☆ 3.7 (439)
物語
3.8
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.7

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ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

シベリヤものかな?

原作はまったく知らず、「声の形」という作品のことも知りません。今回作画がYoutubeで関連動画を見たところ、ガンダムシードの作画監督の方が入っておられるのかという事で、見ることにしました。シベリヤもの?おそらくそうだと思うのですが、特にどの国とかどの地域と設定されてはいないみたいですね。1話にはしかし感動しました。淡々とした描写ですが、心に刺さる演出とシナリオで、作画もがんばっていたと思います。2話になったら、マーチという明るい少女の話になって、ギャグ要素が入ってきて楽しい感じになりましたが、1話の重いドキュメンタリー調の画面がすごく心に残りました。またそんな話もあったらいいなと思いました。

自分のことで恐縮ですが、この冬井上靖先生の「おろしや国酔夢譚」という本を読んだことがあったので、1話のシベリヤなどの極寒の地の描写は、すごくその本を読んでいたので印象的でしたです。1話の少年は死んでしまいましたが、不滅の何者かが後を継いでいく・・・・。SFですが民俗学的な話で、星野之宜さんや諸星大二郎さんのような印象も受けました。壮大な物語だという話を原作既読組の方の感想から聞いているので、今後に期待したいと思います。

第三話 {netabare}
狼に変身した不滅くんが強かったです。ラストのオニグマとの戦いすごかった。今後も時折変身って感じの狼男で行くのかしら?マーチたちが助かったのでよかったよかった。こんな風にほのぼの少しグロみたいな感じで、続いていくのかなあ。たぶんシベリア大陸が舞台なのかなって感じで、時々そんな風俗が見れたらいいなと思います。では~。あ、EDの坂本龍一さんみたいな曲がお気に入りです。OPの宇多田ヒカルさんの曲も好きですが。 {/netabare}

第四話 {netabare}
ニナンナはアイヌでヤノベは日本だろうね。アイヌは文字を持たないからね。ただ他にもシベリヤ周辺にはそんな民族がいたと思うから、はっきりアイヌとは言い切れないけど、日本に一番近いのはやっぱりアイヌでしょ。その隠喩だと思いました。

今回はヤノベに行って塔に閉じ込められて、ってだけの話だけど、結構はらはらして見ていましたね。いわゆるパターンだけど面白かった。儀式の時の司祭のばあさんが実は罪人で、不死くんを殺そうとしていたりしたのが、見ていておやおやだった。でもこのばあさんも次回で助けてやるんだね。次回あたりでRPGのパーティがひとつできそう。あの熊も仲間になるのかなあ?楽しみ。ではまた。 {/netabare}

第五話{netabare}
ヤノベじゃなくてヤノメだね。マーチが死ぬとは思わなかった。この話、死人がいっぱい出てくるのかな。見通し甘かったっす。シナリオとかすごいよくて、でも一話の時ほど泣かせにかかっていないところがよかったです。客観的に描かれていたところが。ニナンナと言えばちょっとマーチのお母さんとか韓国風の装束だったね。だからそのあたりもなのかな。前にアイヌといったけど、そう決めつけられない感じですね。ハヤセは今後、執拗にパロナを追うことになるのかなあ。次回ではまた新たな展開になるらしくて、すごく楽しみです。では。 {/netabare}

第六話 {netabare}
パロナと別れたフシは老婆のピオランと合流して、ピオランの故郷に一緒に船で渡ります。その旅路でピオランから言葉を教わることに。しかしピオランの地についたとたん、謎の木のような物体の攻撃を受け、また謎の黒頭巾の人物の教唆を受けることに。当初からナレーションしているこの人物はいったい・・・?

いきなりSF的展開になりましたね。木の攻撃は相手の力を吸い出すというのが、ゲーム的な感じです。コミックをまったく知らないので、次がどうなっていくか楽しみです。ピオランの「恋人」という爺さんが次回に登場しますが、そこでまた疑似ファミリーみたいな展開になるみたい。だいたいほのぼの、少しアクションで、時々泣きが入るという感じで進んでいくのかな。この作品はすごく安定していると思います。ではまた次回。 {/netabare}

第七話{netabare}
グーグーくんという新キャラの登場回でした。大島弓子先生の「グーグーだって猫である」というのを思い出します。あれは猫でしたが、グーグーくんは醜くなってしまった顔を隠すのに、カメレオンかトカゲのような被り物の仮面をつける事になります。命が助かったのはよかったけど、なんとも不幸な顛末です。昔兄弟で暮らしていた頃は、わりとかわいい少年だったのでいっそう不憫でした。特にお兄さんが悪い仲間とどこかに行ってしまったのはかわいそうだったです。しかしここも、フシの元の少年の家と同じく、親と言える大人たちの姿が見えない家庭でした。何か背景がありそうです。

今回も淡々とした話運びでわかりやすく、穏やかながらも人生の皮肉が感じられる話でした。ちょうど昔の名作劇場みたいな感じも少しあります。フシを目当てに店に来ると言っている美少女、グーグーに命を助けられたのにいい気なものです。しかしかわいいは暴力という感じで、グーグーは彼女に気に入られたいために、体を鍛えようとします。グーグーくんもいつか、お兄さん以上にいい男に成長するんではないか、と思いつつ、次回そう簡単にはいかないようで、前途多難みたいです。それではまた次回。 {/netabare}

第八話{netabare}
グーグーくんにスポットを当てた回の二回目、お酒を手術でおなかに入れられたとわかり、出奔してしまうグーグー。しかし仕事に行った先でも顔のことで奇異の目で見られ、いじめられます。被り物を取ってみたりしたけれど、結果は悪い方向へ行き、もう仕事に来るなと言われます。持っていたリーンにもらった宝石の指輪を行方不明だった行き倒れの兄に渡してしまうグーグー、その理由が自分はもう怪物だから、人間の兄が持っていた方がいいというものでした。しかし人さらいにさらわれようとしたグーグーを助けたのは、やはり怪物のフシでした。グーグーは「怪物万歳!」と叫びます。

今回は淡々とした展開ですが、説教臭くなる一歩手前でドラマが展開され、わかりやすかったし、面白かったです。グーグーのモノローグがよかったです。こういう境遇の子が考えそうなことが訥々と語られ、いい味を出していました。ピオランが「早く人間にならないといかん」と言ってフシに厳しくしたり、人生訓みたいな事も入っていたと思います。少し前の児童文学っぽい感じが出ている本作、しかし今の子たちにアピールするかなとは思いました。それではまた次回。 {/netabare}

第九話{netabare}
グーグーとリーンの話、それぞれの境遇が話されます。グーグーは雇い主の家で暮らしていましたが、解雇されて兄と二人きりになったのでした。リーンは両親に過保護気味に育てられて不満があります。リーンはわがままに見えますが、その育ちでは仕方がないのでしょう。グーグーはリーンの腕の傷が、自分がかばった時にできたものだとまだ言い出せないでいます。そんな中、フシにまたあの魔手が襲ってきたのでした。

今回はグーグーのリーンへの気持ちに焦点が当たっていて、リーンの外見は好きだけど、中身にはちょっと困る部分があるというあたりがうまく描かれていました。またフシの元の少年の名前は「ジョアン」というようです。今回も淡々とした物語でしかし面白く、落ち着いて見ることができました。それではまた次回。 {/netabare}

第十話 {netabare}
ラストでいきなり全員成長していて驚いた。グーグーの攻撃方法は酔拳みたいな感じでしたね。黒頭巾の謎の人物とあのバケモノとの関係がわからないので、なんとも。話はまあまあ面白かったですが、ま、暇つぶしみたいな感じになってきましたかね。第一話はよかったけど、今は名作劇場の青年誌版みたいな感じですな。 {/netabare}

第十一話 {netabare}
ほんと一昔前の青年誌のライトコミックが名劇しているって感じになってきました。ナナハンライダーとかそういうの。気楽に見られるのはいいですが、何も得るものがないあたり、ほのぼのを見ていてなごむ自分の確認作業ですかね。ラストでグーグーがあの時大怪我しながらリーンを助けた事が、やっとリーンに伝わったのはよかったけど、その後暗転ですね。次回はノックスの攻撃でまた劇画っぽく戻るのかな? {/netabare}

第十二話{netabare}
やっと劇画っぽいアクション画面に戻ってまいりました。しかしまさかのグーグーの死亡・・・・フシはノッカーを追ってまた西に旅に出ることになりました。グーグーの死を、リーンが最後のセリフでどうなったかわかっているとわからせる演出はなかなか手が込んでいましたね。リーンはしかし嫁入りをずっと断り続けるのでしょうか。グーグーはいいやつだったので、リーンがずっとそうなのもグーグーにとっては嬉しいかもしれませんが、リーン自身や両親の立場を考えたら、それでいいのかなと思ったりしました。グーグーの靈が現れたあたりは、ちょっとうるりとさせられましたね。ともあれこれで一期?前半部分が終了かなと思います。噂では全20話と聞いています。次回第十三話は二週間あいて7/14の配信になるそうです。ではまた。 {/netabare}

第十三話 {netabare}
後半に入った模様です。観察者との会話はよくわかりませんでした。最終回まで見たら謎が解けるのでしょうが・・・。フシはピオランと再会しますが、ジャナンダ島の捕虜にされてしまいます。いきなり囚人にされてしまうという不条理。ピオランの行方もわかりませんし・・・・。黒人の女の子はどういうつもりなのでしょうか。マーチの記憶がノッカーに吸い取られてしまったというのが悲しかった。二度目の死が知人から忘れ去られることとはよく言う話です。 {/netabare}

第十四話 {netabare}
闘技場での賭け試合に勝つフシ、しかしこの島に違和感しか覚えず、ピオラン救出を続けるフシ。観察者もあまり協力してくれません。フシたちを捕虜に導いたトナリたちは仲間だと言いますが、フシは拒絶してしまいます。

トナリたちが怪しさ倍増で、なんとも言い難いと思いました。フシで商売をはじめたりしてね。その他、フシの顔をなめていた謎の女性のきもさとか。あれはもしかして、シリーズの最初の方で出ていたキャラなのでしょうか?ハヤセでしたっけ。OPで見ていたら、ハヤセは何かとんでもない事になりそうですが・・・・。ピオランが10人毒殺していたとか、あいかわらず淡々とした日常会話の中がえぐいです。この作品の持ち味かと。 {/netabare}

投稿 : 2021/07/28
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サンキュー:

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